旅の危険 | ヨーロッパの片隅で

ヨーロッパの片隅で

シリアスな話題から下ネタまで、ただ思いついたことを書いていきます。

PCの操作が異様に重い。感染したかなあ。何でもかんでもダウンロードするもんじゃないなあ。


中央アジアの情報、いろいろインターネットで調べてたら、結構危なそう


カザフスタンは大丈夫そうだけど、ウズベキスタンとかキルギスとかをテロの危険がありあそう。カザフスタンだけにしとこかなあ。


まあ、外務省の情報だから、ちょっと大袈裟に危ないって書いているのだと思うけど。


昔だったら、危険を犯してでも、見たい、行ってみたいという思いがあったけど、もうこの歳になったら危ないのはちょっとしんどい


今まで、一番危なかったのは、まだ中越戦争が終結して、何年も経ってない頃、中国とベトナムの国境のベトナム側で、ゲリラ化した元兵士みたいなやつらに拉致されたことかな。


その前に、その辺りの山岳地帯で日本人が殺されたっていうニュースを聞いていたので、「このことかなあ」とその時、ひと事のように思ったのを覚えている。


読者のみなさんは、そんな危険な目に会ったことがないと思うのですが、実は、拉致されること事態、ぜんぜん怖くなかったのです。


なぜかというと、現実感覚とかけ離れすぎて、現実のこととして受け止められなかったからだと思います。


でも、一番、怖かったのは実は、戦うかどうかを決断する時です。


僕が拉致された山小屋では1人がライフルを持って(実際に打ってきました)、僕の荷物を調べていました。もう一人がお茶を飲んでいました。そのほかにも仲間がいたかもしれませんが、その時は、その小屋に敵は二人でした。


僕は考えました。もし、この後、殺されるなら、今が戦う最後のチャンスだと。


殺される時は、もう相手は銃を構えているから抵抗は難しいでしょう。


今なら、ひとりは銃を膝の上に置いて、僕の荷物を調べています。もうひとりはお茶を飲んでいます。この部屋には銃は、それしかないようでした。でも、斧などはありました。


僕は、その時、椅子に座っていて、2メートル先にその銃を持った奴がひざまずいて、僕の荷物を調べています。


その男の頭を思い切り蹴り、その銃を奪い、逃げようかと思いました。でも、銃の撃ち方知らないし、それにもしそいつがめちゃくちゃ強かったらどうしようかとか迷いました。


その時、ほんとにドキドキしました。失敗したら、即殺されるかもしれません。もしかしたら、ここで戦わなくても助かるかもしれないのです。


この決断で一番緊張しました。結局、蹴ろうとして、ちょっと身を引いた時に、そいつが銃を構えなおして、動くなっていう感じで制しされました。


その後、山の奥の方に連れて行かれそうになりましたが、奥に行ったら終わりだと思い、「もう歩けない」と言うジェスチャーをして、途中で座り込みました。


そして、なんとか言いくるめて、道の方に出て、そこにたまたま通った車が止まってくれて、まあその後もいろいろあったのですが、話せば長くなるので省略しますが、何とか助かりました。


もう、そんな思いは、この歳では、しんどいので、ロシアとカザフスタンだけにしとこかなあと、ちょっと弱気になっています。


その事件のあと、中国の射撃場で銃の練習をしたのはいうまでもありません。