昨日、あるタイトルの仮歌のレコーディングをしました。
これで、あと少しこのシリーズの仮歌録音を残し、今年の録音は
ほぼ終了しました。




それにしても、仮歌なんですが
今まで幾多の歌手の方にお願いをして来ました。

皆さんご存知の『きただにひろし』君も『岩男潤子』さんも、
ここからチャンスを掴んで、その後活躍されています。

でも、このところ女性の歌は、この歌手の方に固定状態です。
(男性の歌は私が歌うので)



その方は、鈴木佐江子さん。

勿論、仮歌専門の歌手さんではなくて、私も
ガオガイガーファイナルのEDで『獅子の女王(リオンレーヌ)』を
お願いした事もある、素晴しい歌手です。


で、彼女の何が凄いかと言うと、
たとえば『サクラ大戦』だと、
さくら、マリア、アイリス、カンナ、と全く違った声質と個性の歌を
彼女達のキャラに合わせて、ニュアンスも含めて歌ってしまう事です。

だから、このデモテープを受け取った本人が、いつも驚いています。

『えっ、これって私?』みたいに。

つい最近も、ショコタンと担当ディレクターの方が、凄くビックリして
おられました。

『えっ!いつショコタン仮歌歌ったっけ?』
って。


それも、ただの物まねではなく、未知の新曲の道しるべ、とでも言いましょうか
彼女達の歌唱に対する方向性を、私の意図通り表現してくれる
唯一の歌手なんです。

100%回答の腹8分目で寸止めしながら、
本歌の歌手の考える余地を残していると言う点が、凄く重要!

これぞプロの仮歌なのです。


勿論、『絶対音感』(この言い方好きじゃないけど)
『初見の譜面の理解力』そして、どんな難しい曲でも(私のは多過ぎるけど)
涼しい顔をして、明るくやり切ってくれます。


なかなか、このような方はいらっしゃいません。


昨日も、
『佐江子さん、私の曲、何曲くらい歌ってもらったっけ?』
と聞きましたけど
ご本人も覚えていないらしく、
『凄いたくさん』
としか、言えませんでした。


後で、考えてみたら、どう少なく勘定しても
400~500曲!歌ってもらっている。


どのミュージシャンよりも、深く付き合っている歌手、と言えるでしょう。

鈴木さん、今後もよろしくお願いします。


来週また、4曲の仮歌録音があります。

期待してますよ。