随分前の事なんだけど、電車に乗っていて、4人掛けのシートに私ともう一人
若いサラリーマン風の若い男性と、向かい合って座っていました。

その若者は、さっきからずっとスマホをいじっていて、
こちらの方には目も向けません。

よほど、面白いスマホのゲームでもしてるんだろうな~、と思って
私も、ヒマだったのでちょっとスマホで検索、、、

たま~にやるんですよ、自分の名前の検索を。

何か誰かが、悪口、噂、などしてないかと心配なので(この小心者!)

え~っと、『田中公平』で、つぶやき検索と、、、、


あれっ!こ、これわっ!

『ゲッ!マジッ!今、俺の目の前に田中公平がいる!、、電車の真向かいに座ってる』


ひ~、こんな事書くヒマあったら、目の前のオッサンに直接、声を掛けろ!


こちらも、何か居辛くなって、ずぐに別の車両に移動しました、とさ。




もうひとつ、、、

これは昨日の出来事。

打ち合わせまでに時間があったので、近くのドトールで時間をつぶす事に。

さすがに日曜日の昼間、、店内はガラガラ。
私の他には、70歳くらいのおじいさんが一人。

随分長くいたらしく、彼の前にはお代わりされたコーヒーのコップが2つ。

きっと、お仕事をリタイアした後、こう言うところでお茶するのが楽しみなんだろうな、
と、思いながら、観察していると(私の悪い癖です、、つい観察したくなる)
どうも、彼から感じる『気』が、あまり良くなく、
どこかしら虚ろで、幸せ感がまるでない。
オーラも薄い。

身なりも良く、けっして貧乏そうでもないのに。

悠々自適でも、、良い歳なのにね。



その時、感じたのは、
『人間っていくつになっても、毎日やる事がないのは辛い事』
なんじゃないだろうか?って事。


お仕事を引退して、お金もヒマも出来て、好きな事をやれるはずなのに
社会からの疎外感を感じてしまって、
自分は誰からも必要とされていないのではないか?と、自分の現状に自信がなくなり
生きているアイデンティティーも感じなくなる。


上記の様な事を
『ミッドライフクライシス』
って言うらしい。

これが進んで『鬱』になったり、自殺までする人もかなり増えて来ているらしい。

人間って、つねに何かの、誰かのために生きている実感が必要な動物だから。


今、目の前にいるおじいさんがそうだ、とは言っていないのだけど、
もし、そうだとしたら、それは他山の石ではなく、
自分にも起こりうる事だと、思うのです。


しかも、この現象は現役でバリバリ働いていた人ほど、かかりやすい病のようです。



わ~、恐っ!

私も、無茶苦茶なスケジュールで働きたい人ですので、もし、突然お仕事がなくなったら
どうしよう、、、?


今の私は『ワーカホリッククライシス』
忙しくて悩む方が、ヒマで悩むより、どれだけ幸せか!


今の幸せを噛み締めろ!って事ですかね。