不況、ですね。

とにかく物が売れなくなって来ている。
現在は、どの業界でも大変苦しい状況だと思われますが、
我々クリエイターにとっても厳しい事には変わりがありません。


たとえば、音楽家にとっての今までの収入源とは

#1) 本業に対するギャラ

#2) CDなどの印税

#3) ライブやコンサートなどの興行

#4) その他(TV出演や、原稿料、講演会など)


でした。

この中で物が売れなくなって一番影響が出るのが3)の印税。

印税は、現在CDやDVDなどのパッケージが売れなくなると
クリエイターの収入も激減します。

我々のような作曲、作詞家の収入の大半はこの印税ですので
(CDなどに楽曲を提供する際にギャラは発生しない)
大変ですし、
つい最近のニュースでは、結構なJポップの大御所の事務所の経営が苦しい、
なんて事報道されていました。

1)や、4)には、ほとんど上限が決まっていて、軽々とは上げられませんし、
3)は、大体が持ち出しになる事が多いのです。


今までは、そこそこパッケージも売れていたので、それでも何とかペイしていたのですが、
赤字になるようなライブやコンサートは(いくら宣伝効果があると言っても)
なかなか出来なくなる事態になりつつあります。


印税でその赤字分を補填するにせよ、限界がありますものね。


このような現況に、私なりに色々考えていて
コミケ参加、海外進出、などもその一環の行為です。
(まだまだカタチにはなっていませんが)



で、つい最近面白い記事を見つけました。

あのオタキング『岡田斗司夫』さんが立ち上げたビジネスモデルなんですが
『FREEEX』と言う組織があります。


詳しくは岡田さんのブログで確認していただきたいのですが、
簡単に言うと
『今までの経営者が労働者にお金を払うと言うシステムではなくて
 労働者自身が払う』と言うシステム。

少し説明が難しいので、上手くは言えませんけど
人間岡田斗司夫を会社化して、何人かの人から一年いくらかの会費を集め、
そのかわり自分の印税、謝礼、講演会のギャラ、などを放棄して
彼ら会員のために出来る事をする、と言う事です。

ファンクラブみたいですけど、そうでもない。

もし、私がこの方法を取ったなら、会員を集めて、その方々のためだけに
ネット配信で楽曲を提供し、その会員のために楽曲を作曲し
ライブも限定で行う。

みたいな事になるのかもしれない。


岡田さんも良く考えていますね。

生き残り策としては、ユニークな方法だと思いますよ。


まだまだ、私はメジャーに対する夢は捨てていないので、
今すぐに、このような動きをするつもりはありませんが、
一つの可能性として、勉強は今からしておかなければならない、
と思っています。


(追記)
岡田さんご本人からコメントしていただいて恐縮です。

私もまだまだちゃんとは理解出来ていないようです。

ご興味のある方は直接、岡田ブログへお願いします。