去年のアニソン紅白に、審査員として出演していただいた
将棋の棋士、鈴木大介八段。
私が個人的にぜひお会いしたい!と、審査委員長の特権を活かしてお声掛けをした所、
すぐに快諾して頂いて、逆に驚きました。
なぜなら、審査員の人選をしている席上で、鈴木さんに依頼するために
私が直接”日本将棋連盟”に電話した時の話。
私
『私は作曲家をしている田中公平と言います。実は、大晦日にアニソン紅白と言う
催しがありまして、生のTV中継なんですけど、
そこに、鈴木大介八段にご出演いただけないか?
と、今電話をさせていただいています』
連盟の方
『あ~、それなら鈴木八段の連絡先をお教えしますので、直接お願いします。
きっと、大丈夫だと思いますよ』
あまりに、簡単な交渉でメチャクチャ拍子抜けしたのを覚えています。
その後、すぐに出演OKが出て嬉しかったのですけど、
それで良いのか?将棋連盟。
もう少し、棋士の文化活動の手助けをしてあげたらどうよ、って
思いましたけど、、、、
まぁ、うるさい事言わないだけでも、良いのかも。
で、無事に出演となった鈴木八段の話。
さすがに将棋界一の素晴しい性格の持ち主。
お話も面白く、お上手。
私みたいな将棋の素人の質問にも、一つ一つ丁寧に答えてくれる。
誰でも、この人とお友達になりたい!と思わせる人柄の良さには
正直感激しました。
また、TV出演の際も、非常にウィットに富んだコメントを
審査員としても発言していただいて、
お呼びした私も鼻が高かったです。
そうなんですが、
あのTV出演以来、年が明けてからの棋士としての成績が芳しくなくて、
あんな依頼を私がしたから調子を落とされたんだ、と落ち込んでいて
ずっと連絡し辛かったのですが、
先日のB級順位戦の最終局で、見事勝利されて
B級1組の残留を決められました!!
もともと天才肌の棋士さんですので、調子を取り戻されたら
また、必ずA級に復帰されて(A級在位4期)
タイトル戦にも出て欲しいです。
そして、大晦日に拝聴した彼の言葉
『来年は、とことん将棋浸けになりたい。
毎日毎日10時間くらいは、将棋の勉強に没頭したい』
天才が努力するからこそ、結果が付いて来るんですね。
私も頑張らねば、と深く思いましたよ。
でも、そんな言葉を聞いた後には、個人的なお誘いをし辛い。
『飲みに行きましょう』
『麻雀しましょう』
『将棋教えて下さい』
喉まで出かかったけど、きっとお邪魔虫。
これからも、ずっとただの一ファンの立場でいる事が決定しました。