2000人にも及ぶドイツの観客に、満足していただけるコンサートが
ピアノの弾き語りだけでお届け出来るのだろうか?

事前に随分悩みました。

何しろ、日本でも弾き語りのライブは400人が最高でしたし、
日本の皆さんはそれこそ『サクラ』や『ワンピ』何かは知り過ぎるほど
知っていてくれる。


少し、マニアックな選曲をしても、十分付いて来てくれるけど
ドイツの方々はどうなんだろう?


事前に取材した所、やはりそれほど濃い人は少なくて、あまり私の作品自体
知られていないようでした。

知らない曲ばかりやって途中でブーイングが起きたりしたら嫌だなぁ。

で、考えました。


当日のセトリです。


#忙しい人のための田中公平メドレー

ドラゴンボールより『摩訶不思議アドベンチャー』
トップをねらえより『ノリコ』(ピアノ演奏)
ガオガイガーより『勇者王誕生』
サクラ大戦3都のオープニングテーマを一挙にピアノ演奏
ワンピースより『ウィーアー』

これで15分。

演奏が終わってしばしトーク。

『皆んな~知ってる曲あった?』って聴いたら

『全部!』だって!


これに気を良くして、少しマニアックでも良いかと、次に

#サクラ大戦メドレー

『さくら』
『夢見ていよう』
『輝く星座』
『センタースポット』
『センチメンタルな、、、』
『さくら咲いた』
『花咲く乙女』

これで25分。

あまりにも日本的情緒のメロディーがドイツの方々にどんな感覚を
もたらしたでしょうか。


気が付くと、2000人も居ると言うのに、咳一つ聴こえない。
凄い集中のドイツの観客。


これと同じ感覚を持ったのは
あの劇場版の時の公開劇伴録音以来です。

とにかく、凄いまじめにすべての音を聴き逃さないぞ、と言う姿勢は
驚愕に値します。



ちょっと長いトークを挟み

#ワンピースキャラソンメドレー

『さよならゴーイングメリー号』
『片翼の鷹』
『ビンクスの酒』(皆んなでヨホホホ大合唱)
 でも、かなりシャイ。日本より控えめ。

で、もう一曲『ファミリー』をやろうとしたけど
時間が押し迫っていたし、体調不良で倒れそうになって来たので
(声には影響なし、誰も気付いていないはず)
これをパス。


夏コミの話をちょっとして、最後の曲

『君がいたから』


万雷の拍手を頂きました。


で、アンコール

いつもの

『つばさ』

ピッタリ予定の1時間15分で終了。


彼らの細かく歯切れ良い拍手と声援に、こちらまで目頭が熱くなりました。

後で、聴いてくれていたドイツのスタッフに感想を聞いたら
『グレイト!』だって。

感動したともドイツ語で言っていましたよ。



何か、もはや何処の土地に行こうとも、何も恐くないです。

ピアノ一台と、日本のアニソンを愛してくれる熱いファンがいれば。


と言うより、こう言った活動を続けなければならない義務のある位置、
なんでしょうか。

アニソンの伝道師として、これからも世界中を駆け回りたい!
と、思っています。


しかし、もう少し身体が強ければなぁ。

今回もベストの田中ではなかったので、いつかリベンジしてみたいです。