何もない所から、何か新しいものを作り上げる。(クリエィトする)
非常に難しく、空想的で、それでいて凄く崇高な行為だと思います。 

しかしそれも、
物事を深く深く突き詰めて考えないと、全く形すら見えて来ない時が
ほとんどです。

私もそう言ったクリエィターの端くれとして、ご多分に漏れず毎回
産みの苦しみにもがき悩んででいます。

世界中に幾人もおられるクリエィターの皆さんも、きっと私と同じ
葛藤を毎日繰り広げておられるのでしょうね。
お察しいたします。

しかしこの苦しみの反面、新しい創造物が出来た時には、
本当に嬉しく、「オレって天才?」と錯覚したり、
「世界一の作曲家」なんて思い上がったりしてしまいます。
でもいつも、その何分か後には激しく反省をして、
また次の苦しみに向かって行くのです。


なにか、”躁”状態と“鬱”状態を繰り返しているような日常なので、
クリエィター状態から普通の精神状態に戻るのに時間がかかったり
します。

気分転換やクールダウンのために、お酒が必要だったりもします。


そして、総じて言える事は、
『クリエイターは孤独であるべき』いや『孤独を好きであるべき』
事が絶対重要だと思います。

どこかのバンドさんが、バンドの練習しながら皆んなで
少しづつ曲を作りましたぁ~、何て言う話しを聞いて、
凄いな~と思うと同時に信じられませんでした。

このようなやり方で、後世に残るような曲が出来るのなら、
私なんかの出番はありません。

私には絶対に出来ないからです。


人には人の、10人いれば10通りの考え方があり、何が正しいかは
簡単には判断できません。
こう言うやり方もあるのでしょう。


しかし、私が思う『クリエィト』とは、
自分を信じながらも疑い、自分をとことん突き詰めて、
自分の五感と感性を最大限に使い、どこにも誰にも出来ない
独自性のある創造物を”一人で”作り上げる事です。

それは、曲作りだって、作詞の方や演奏家や歌手の方がいてこそ
出来上がる物で、一人では出来ません。

ここで言う”一人”とは、『孤独な作業』を指しています。

『孤独』に深く悩まないと、決して良いものは出来ない!
と、断言いたします。
合議制のクリエィターなどあまり認めたくありません。

(藤子不二雄先生は例外かも....)

ですので、クリエィターたるもの『孤独が大好き』
と言えるようになりたいものです。

私も一人で考える時間が大好きです。

そして、群れるのは苦手です。

子供のころから、協調性がない、とか、自分勝手とか
良く言われましたが、クリエィターと言う観点から見ると
それらは褒め言葉だったのです。


あなたは一人が好きですか?

孤独が好きならクリエィターの素質がありますよ。