ご存知のように、『檄!帝国華撃団』略してゲキテイは、
超ヒットゲーム『サクラ大戦』の主題歌として、世間に認められた
だけではなく、アニメ、ゲームに興味のない方々にも
広く受け入れられ、私のキャリアも格段にアップした奇跡の曲でした。
私は、もうこれ一曲で『サクラ』シリーズは押し通して良いと
思っていました。
ですので、『サクラ2』で主題歌を変えようと言う意見が
あった時に、この曲でずっと行きたい!と言いました。
結局、バージョン違いを作る事で合意しました。
そして、3の話が来ました。
前から考えていたように、当然『ゲキテイ』で行こうと
思っていたのですが、設定を見てぶっ飛びました。
帝都のメンバーは一人も出ず(ゲスト扱い)
新しいヒロインが主題歌を歌うのです。
それも、舞台は巴里!
広井さんも何て事するんじゃい!
『ゲキテイ』で押す事は事実上不可能でした。
でも、一度は『ゲキテイ巴里バージョン』も考えました。
が、すっごい違和感がありました。
こうなったら、新しい主題歌を作らなければなりません。
スタッフの皆んなは
『ゲキテイくらい良いのを、いや、あれを越える良いのを
お願いします』だと?
気軽に依頼されます。
それから2週間が地獄の日々でした。
『ゲキテイ』を書いた時は、ゲーム自体が
まだまだどの程度のものか分からなかったので、『主題歌の責任』
など、それほど考えずに作曲出来たのですが、
いったんヒットしていまうと、周囲は前以上のものを期待します。
それも、過度の期待です。
『売れるも売れないも先生の次の歌にかかっています。』
なんて、かけなくても良いプレッシャーをかけてくる人も
います。
面白がっているのか、試してるのか、単なる激励なのか、
いずれにしてもいらぬおせっかいですよね。
ともあれ、
熟慮に熟慮を重ねて、何パターンも書いた結果、
現在の『御旗のもとに』が完成したのですが、血のションベンが
出るんではないか?くらい苦労しました。
まず前曲との差別化をはかるために
#サウンドを前曲のロックから、オーケストラサウンドにする。
#少しクラシック的な要素も取り入れ、厳かな雰囲気も出す。
#パリの町並みを感じるような間奏を入れる。
#もちろん、メロディーは太く、格調高く、覚えやすくなければ
ならない。
後一つ、何か後で企画がある事を考えて、『ゲキテイ』と
同じキーであらかじめ作曲しておく。
(これは、サクラ4で実現しましたね)
でした。
色々曲を書いて捨てた曲の中にも、凄く良いのもあるんだけど
永久にお蔵入りでしょうね。惜しいですが。
で、ようやっと出来上がった曲なので、私にはひと際愛着があります。
編曲は、うちの若手の(当時は)根岸くん。
彼も凄く悩んで苦しんで、あのアレンジにたどり着きました。
大変だったと思います。
なぜなら、私の注文のハードルが高かったから。
#『ゲキテイ』の持つスピリッツはそのままに、オケサウンドで。
#イントロは前作の雰囲気だけど、もっと格好良く。
#間奏は、私の書いたアコーディオンのメロを単純に演奏する
だけではなく、戦いに赴く彼女達の切羽詰まった感情が、
2番に向けて、だんだん高まるのを感じるように。
#大サビは、マーチ風に凄く格好良く
#エンディングは聴いた後も、もう一度聴きたくなるように
すこし、あっさりと終わってほしい。
でした。
と言う訳で、
あの曲のイントロとエンディングは根岸くん。
間奏のメロとクラシックコーラスアレンジは私。
の担当でした。
大変な思いをして作り上げたのですが、幸い評判も良く、
あとで付いて来たIGさんのオープニング映像は、
とても素晴しく、今見ても感動を覚えます。
傑作!だと思います。
その後『地上の戦士』の依頼が、またやって来ますが、
この話は、次の機会に。
超ヒットゲーム『サクラ大戦』の主題歌として、世間に認められた
だけではなく、アニメ、ゲームに興味のない方々にも
広く受け入れられ、私のキャリアも格段にアップした奇跡の曲でした。
私は、もうこれ一曲で『サクラ』シリーズは押し通して良いと
思っていました。
ですので、『サクラ2』で主題歌を変えようと言う意見が
あった時に、この曲でずっと行きたい!と言いました。
結局、バージョン違いを作る事で合意しました。
そして、3の話が来ました。
前から考えていたように、当然『ゲキテイ』で行こうと
思っていたのですが、設定を見てぶっ飛びました。
帝都のメンバーは一人も出ず(ゲスト扱い)
新しいヒロインが主題歌を歌うのです。
それも、舞台は巴里!
広井さんも何て事するんじゃい!
『ゲキテイ』で押す事は事実上不可能でした。
でも、一度は『ゲキテイ巴里バージョン』も考えました。
が、すっごい違和感がありました。
こうなったら、新しい主題歌を作らなければなりません。
スタッフの皆んなは
『ゲキテイくらい良いのを、いや、あれを越える良いのを
お願いします』だと?
気軽に依頼されます。
それから2週間が地獄の日々でした。
『ゲキテイ』を書いた時は、ゲーム自体が
まだまだどの程度のものか分からなかったので、『主題歌の責任』
など、それほど考えずに作曲出来たのですが、
いったんヒットしていまうと、周囲は前以上のものを期待します。
それも、過度の期待です。
『売れるも売れないも先生の次の歌にかかっています。』
なんて、かけなくても良いプレッシャーをかけてくる人も
います。
面白がっているのか、試してるのか、単なる激励なのか、
いずれにしてもいらぬおせっかいですよね。
ともあれ、
熟慮に熟慮を重ねて、何パターンも書いた結果、
現在の『御旗のもとに』が完成したのですが、血のションベンが
出るんではないか?くらい苦労しました。
まず前曲との差別化をはかるために
#サウンドを前曲のロックから、オーケストラサウンドにする。
#少しクラシック的な要素も取り入れ、厳かな雰囲気も出す。
#パリの町並みを感じるような間奏を入れる。
#もちろん、メロディーは太く、格調高く、覚えやすくなければ
ならない。
後一つ、何か後で企画がある事を考えて、『ゲキテイ』と
同じキーであらかじめ作曲しておく。
(これは、サクラ4で実現しましたね)
でした。
色々曲を書いて捨てた曲の中にも、凄く良いのもあるんだけど
永久にお蔵入りでしょうね。惜しいですが。
で、ようやっと出来上がった曲なので、私にはひと際愛着があります。
編曲は、うちの若手の(当時は)根岸くん。
彼も凄く悩んで苦しんで、あのアレンジにたどり着きました。
大変だったと思います。
なぜなら、私の注文のハードルが高かったから。
#『ゲキテイ』の持つスピリッツはそのままに、オケサウンドで。
#イントロは前作の雰囲気だけど、もっと格好良く。
#間奏は、私の書いたアコーディオンのメロを単純に演奏する
だけではなく、戦いに赴く彼女達の切羽詰まった感情が、
2番に向けて、だんだん高まるのを感じるように。
#大サビは、マーチ風に凄く格好良く
#エンディングは聴いた後も、もう一度聴きたくなるように
すこし、あっさりと終わってほしい。
でした。
と言う訳で、
あの曲のイントロとエンディングは根岸くん。
間奏のメロとクラシックコーラスアレンジは私。
の担当でした。
大変な思いをして作り上げたのですが、幸い評判も良く、
あとで付いて来たIGさんのオープニング映像は、
とても素晴しく、今見ても感動を覚えます。
傑作!だと思います。
その後『地上の戦士』の依頼が、またやって来ますが、
この話は、次の機会に。