チャルマンの意味は、前の日本人の飼い主がつけた名前が
マルチャンだったのですが、日本のジャズマン言葉で
呼んでいるうちに、ひっくり返って”チャルマン”になって
しまいました。

彼女には、精神的に随分助けられました。
私はどちらかと言うと、犬派ではなく、猫派です。
猫っ可愛がり、と言う言葉がありますが、まさしく、
そのように、まるで恋人のように彼女と接していました。

私が日本に帰るので、次の日本人の引き取り手に彼女を
預けて、永遠の別れをする時に、私も彼女も手に手を取って
泣きました。(本当です)
猫でも本当に大事な事は分かるようです。

連れて帰る選択もありましたが、彼女は生まれたボストンから
離れない方が良いと、なぜか感じました。

留学による一人暮らしで、ほとんどホームシックはなかった
のですが(学生時代からずっと一人暮らしなので自炊はOK)
滞在中に2度ほど40度以上の発熱をした時には、
本当に心細かったです。

最初は、チャルマンの餌の事もあり、凄い雪の中、20分歩いて
マクドナルドとスーパーに、やっとこさ行ったのですが、
2度目は、辛くてベッドから全く動けませんでした。

チャルマンも心配そうに、ほっぺをすりすりしに来るのですが、
どうしようもありませんでした。

5日ほど食事もとれず(猫は勝手にキャットフードを
食べていたらしい)
見知らぬ異国で、このまま死んでしまうのかな、と
思っていた時に、連絡が取れなくて心配してくれた豊田くん
と友達たちが訪ねて来てくれて、病院まで運んでくれました。

凄く衰弱していたそうです。

そのまま入院しましたが、皆んなの気持ちにとても感謝しました。

外国に住んでいる日本人同士は、互いに助け合いたい気持ちに
自然となります。
人間は一人では生きて行けない事を、必ず実感する時がある
からです。

こういう経験をするだけでも、貴重な事なので、若くて大志の
ある人には、留学をぜひお薦めします。

人の優しさ、思いやり、を異国では特に感じるものなの
かも知れませんね。

(その4へ続く)