ロイ・オービソン「オープリティウーマン Oh! Pretty Woman」 | Kenny@爺の人生イロイロ オヤジがウロウロ

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アメリカを代表するシンガー、ブルース・スプリングスティーンは「ボブ・ディランのような歌詞とフィル・スペクターのようなサウンドでレコードを創り、そして何よりもロイ・オービソンのように歌いたかった」と言ったそうだ。ロイ・オービソンはちょっと寂しげな歌い方であるが「ヴェルヴェット・ヴォイス」と呼ばれエルヴィスも絶賛したくらい声が美しかった。1960年代に「Only The Lonely」「Crying」など多くのヒットを放ったロイ・オービソン

中でも1964年のヒット「Oh! Pretty Woman」はジュリアロバーツ、リチャードギア主演の映画「プリティウーマン」でも使われ大変有名だ。

ここで歌われているプリティウーマンとはロイの妻クローディットの事である。この曲は全米1位、ミリオンセラーを記録するが、その2年後不幸が訪れる。クローディットが不慮のオートバイ事故で他界。続く火災で子供さんを亡くした。そんな事件もあって、ロイ・オービソンには何か暗い悲しみが付き纏う。長いブランクがあって1988年にはボブ・ディラン、ジョージ・ハリソン、ジェフ・リン、トム・ペティらと正体を隠した覆面バンド、トラヴェリング・ウィルベリーズを結成、レフティウィルベリーと名乗って素晴らしいアルバムでカムバックした。しかしその年の12月、突然の心臓発作のため52歳で他界してしまう。彼の突然の訃報は世界のポップスファンに衝撃を与えた。死後に発表された遺作「ミステリー・ガール」やシングル「ユー・ガット・イット」は当然ヒットした。ロイ・オービソンは偉大であり、めちゃくちゃカッコいいシンガーだが、悲しすぎる歌手である。