1960~70年代から活躍するソングライターと言えば、まず最初に浮かぶのはレノン&マッカートニーとバートバカラック、そしてトニーハッチ、ブライアンウィルソン、ニールセダカ、キャロルキング、ジムウェッブ、ロジャーニコルス、そして私の一押しであるバリーマンだ。バリーマンは奥さんであるシンシア・ウェイルとのコンビで数々のヒット・ナンバーを生み出した。

パリスシスターズの「忘れたいのに I LOVE HOW YOU LOVE ME」、

スティーブローレンスの「悲しき足音FOOTSTEPS」、

イーディ・ゴーメの「恋はボサノヴァBlame It On The Bossa Nova」、

ライチャス・ブラザーズ「ふられた気持ちYOU'VE LOST THAT LOVIN’FEELING」や「ソウルアンドインスピレーションSOUL AND INSPIRATION」、

ドリフターズ「オン・ブロードウェイON BROADWAY」、

ウォーカーブラザーズの「ラブハーLOVE HER」「ウォーキング・イン・ザ・レインWALKING IN THE RAIN」、

スコットウォーカーの「アンジェリカANGELICA」、

キャスエリオットの「MAKE YOUR OWN KIND OF MUSIC」「NEW WORLD COMIN’」、

ダスティスプリングフィールドやバーブラストレイサンドが歌った「JUST A LITLLE LOVIN’」、

ブラッドスエット&ティアーズの「SO LONG DIXIE」、

ジェリー&ペイスメーカーズの「WHERE HAVE YOU BEEN ALL MY LIFE」、

ドリーパートンの「HERE YOU COME AGAIN」、

BJトーマスの「君を信じたいI JUST CAN’T HELP BELIEVIN’」、

リンダロンシュタットの「SOMEWHERE OUT THERE」「DON’T KNOW MUCH」など、

多数の名曲の数々を半世紀にわたって世に送り出し、20世紀を代表するソングライターであると言える。特に「ふられた気持ちYOU'VE LOST THAT LOVIN’FEELING」は、1964年に発表され、すでに半世紀以上経過しているが、この曲はさらに100年先でも残る名曲だと思う。私はその頃死んでいるはずなので、残っていなくても責任は持てないが。

バリー・マンはシンガーとしてもその才能を発揮し『レイ・イット・オール・アウト』『サヴァイヴァー』『バリー・マン』『ソウル&インスピレーション』などを発表、今なお健在ぶりをアピールしている。バリー・マンのアルバムが日本でもCD化され、「ソングライター」バリー・マンが「シンガー」バリー・マンとして、再評価されつつあるのはうれしい。

スーパーマン、バットマン、スパイダーマン、アンパンマンバリー・マンは不滅なのだ。