最初の1ヶ月は、ステロイドのおかげで、半身不随以外は本当に健康的に過ごせた。

色々とできない事が増えていく悲しさはあったけれど。

生きる希望を捨てずに頑張っていた。


2月の中旬から、しばらくして、
よく聞く言葉の、

『坂道を転げおちるように』を経験した。



日々の介護や寝不足で、
長い長い1日なんだけど、
ふと振り返ると

あれ?3日前まで、梅が咲いたら見にいこなって話してたよな?と思い出す。


母も、まだ意識や言葉がハッキリしていた頃は、
自分の身体の変化について行けへん。
とよく言っていたけど、

本当に、
何から整理したらいいかわからない。



急に体調悪くなる前日の夜、

『あんた、もっと自信持ってもいいと思うわ』

って言ってくれた。


あれむっちゃ嬉しかった。
まだ伝えられるかな。ありがとうって。

悔いが残らんように

『大好きやでな』
『ありがとうな』
『お母さんの存在があるだけで、心があったまるんやで』


って、もうあなた死にますよばりに言いまくってたけど、

まだ伝えたい事いっぱいある。



梅見に行きたかった。
お母さんの好きなお蕎麦も、もう一回食べに行きたいよ。



小麦粉食べへんようにしてたけどさ、
寒天で寄せる方法もあるんやって。

今度はそれ試してみようよ。



まだ離れたくないよ。