電子の発見と長岡半太郎の業績 | ケネディスタンプクラブ日記

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物質の最小単位は原子であると、長い間考えられてきました。

ところが、19世紀半ばに真空管の実験から陰極線が発見され、さらにこの陰極線の研究が進んで、イギリスの物理学者ジョセフ・ジョン・トムソンにより、原子より小さな粒子がある事が突き止められます。1897年のことです。

ここでトムソンは、ギリシア語の「アトモス(atomos、分割できないもの)」から名付けられた「アトム(原子)」は分割できる、と結論を出します。さらに、正電化の球の内部に負電化の粒子が自由に動いている、それが原子の姿だと提唱しました。これはその形から「ブドウパン型原子モデル」と呼ばれます。1904年の出来事です。

 

そしてまさに同じ1904年(明治37年)、日本人の物理学者長岡半太郎は、「原子は中央に正の電荷を帯びた原子核があり、その周囲を負の電荷を帯びた電子が回っている」という独自の原子モデルを提唱します。これは「土星型原子モデル」と呼ばれます。

我々が現在知る原子モデルに非常に近いこの理論は、発表時にはほぼ無視に近い状態でした。

この後の1911年、ラザフォードが「惑星型原子モデル」を提唱します。科学史的にはこちらが正当扱いで長岡半太郎が傍流扱いなのは、日本人として文句を言いたいところです。

世界より一歩先を行く者は孤独であります。

 

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長岡半太郎は、東京帝国大学の教授を長く勤め、東北帝国大学や大阪帝国大学を創立しました。彼の弟子には寺田寅彦や仁科芳雄もいて、ノーベル委員会に湯川秀樹を推薦したりと、日本の科学分野に多大な影響を残しました。

第一回文化勲章受賞者にして宮中で相対性理論の講義をおこなった長岡半太郎の名前を、土星型原子モデルだけで記憶する方が失礼かもしれません。

 

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