伊勢志摩サミットと真珠と湾岸戦争 | ケネディスタンプクラブ日記

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こちらの切手をご覧ください。

平成28年(2016年)に行われた「伊勢志摩サミット」を記念して発行された切手です。
伊勢志摩の英虞湾と真珠がデザインされています。


伊勢志摩サミット(特別小型シート台紙付)500円 | 切手,国内戦後シート | 趣味の中古切手や紙幣・硬貨の販売と買い取り|ケネディ・スタンプ・クラブ (kennedystamp.jp)

これは、この辺りが養殖真珠の産地だからなのですが、これには少し面白い話があります。

幕末の安政5年(1858年)、志摩国鳥羽城下(三重県鳥羽市)、代々うどんを製造販売をしていた御木本家に、幸吉という男の子が生まれます。

 

第2次国立公園シリーズ 伊勢志摩 鳥羽湾 10円切手シート | 切手,国立公園 | 趣味の中古切手や紙幣・硬貨の販売と買い取り|ケネディ・スタンプ・クラブ (kennedystamp.jp)


少年時代に明治維新を体験した幸吉は、年貢が米から現金に代わったことをきっかけに、うどん製造から穀物商に商売替えをし、地元の海産物の商いも開始します。
そこで、アコヤ貝に注目します。
真珠が取れるアコヤ貝は乱獲され絶滅の危機にありました。それを幸吉は養殖で増やす事、さらには真珠を養殖して採取することに成功しました。

幸吉はアコヤ貝で真珠を人工的に生産する方法を見つけ出し特許を取得します。

この御木本幸吉が、真珠のミキモトの創業者になります。

さて、極東の島国で人工的に真珠生産が可能になり、慌てたのが中東のクウェートです。
クウェートでは現在でも真珠取り大会が行われているくらいの真珠の一大産地でした。クウェートの経済は真珠産業で潤っていたところに、日本産の養殖真珠が大量に流入してきたのです。

そこでクウェートはやむを得ず、アメリカとイギリスの協力の下で石油採掘を開始。そうしたら1938年に大油田が見つかり、今度は石油で潤うようになり、そして1990年には石油目当てにイラクが攻め込んで来たわけです。

というわけで、サダム・フセインのイラク侵攻の遠因となった地で、2016年にサミットが行われたことになります。

 

伊勢志摩サミット(関係閣僚会合)82円切手シート | 切手,国内戦後シート | 趣味の中古切手や紙幣・硬貨の販売と買い取り|ケネディ・スタンプ・クラブ (kennedystamp.jp)