ゴッホの肖像 | ケネディスタンプクラブ日記

ケネディスタンプクラブ日記

四谷駅前のケネディスタンプクラブの日記です
商品の紹介など書いていきます。

先日の2022年7月14日、イギリスはスコットランド国立美術館が、ゴッホの知られざる「自画像」が発見されたと発表。この大発見は瞬く間に世界中で報じられました。

展覧会に向けてゴッホの「農婦の頭部」をX線検査したところ、絵画の裏側に貼られた厚紙に、未発表自画像の下絵の存在が確認されたとのことです。

今や世界で誰もが知っている偉大な芸術家のゴッホですが、彼の人生はよく言えば波乱に富み、悪く言えば報われることの無いものでした。

ゴッホ絵画 切手4種セット トルコ共和国発行 | 切手,西アジア | 趣味の中古切手や紙幣・硬貨の販売と買い取り|ケネディ・スタンプ・クラブ (kennedystamp.jp)



現在のゴッホの名声からは信じがたい事ですが、とにかく描いても売れない。生前に売れたのは「赤い葡萄畑」1枚のみ。誰も評価してくれない。生来の激情的性格のため友人関係も長続きしない。数多く恋愛もしたがほとんどが報われず終わる。

ゴッホ「ひまわり」120周年記念 切手小型シート ギニア発行 | 切手,アフリカ | 趣味の中古切手や紙幣・硬貨の販売と買い取り|ケネディ・スタンプ・クラブ (kennedystamp.jp)



とにかく生活が苦しく、モデルを雇うお金も無いため自画像の数が多く、画材を買う金も無いのでキャンバスを使い回していたようです。

ゴッホ絵画 切手5種セット ルーマニア発行 | 切手,ヨーロッパ・ロシア | 趣味の中古切手や紙幣・硬貨の販売と買い取り|ケネディ・スタンプ・クラブ (kennedystamp.jp)



このような事情を知ると、今回の未発表自画像の発見も、そうだよなという気持ちになります。

浮世絵に影響を受け、一時期はゴーギャンと共同生活をし、今では印象派の画家の代表とされるゴッホですが、生活の困窮と作品への低い評価が激情的性格に加速をかけ、ついに精神を病んでしまいます。
彼が自分の耳を剃刀で切り落とすのは35歳の時。1888年、ゴーギャンと共同生活ををしていたアルルでの事でした。

ゴッホは、耳を切り落とした後の自画像も残しています。

ゴッホ生誕150周年記念 切手シート サントメ・プリンシペ発行 | 切手,アフリカ | 趣味の中古切手や紙幣・硬貨の販売と買い取り|ケネディ・スタンプ・クラブ (kennedystamp.jp)



ゴッホ絵画2種 切手小型シート イエメン・アラブ共和国発行 | 切手,西アジア | 趣味の中古切手や紙幣・硬貨の販売と買い取り|ケネディ・スタンプ・クラブ (kennedystamp.jp)



この2年後の1890年、ゴッホは失意のうちに37歳で亡くなります。死因は心臓付近への銃創。拳銃自殺をしたようですが真相は不明です。

困窮生活のままで生涯を終え、死後になってようやく作品が評価される芸術家は多くいます。
生活が荒れる人も多いです。
作品によっては政府から弾圧を受け、逮捕される人までいます。喜多川歌麿が良い例です。手鎖50日の刑に処せられ、2年後に亡くなります。
それでも彼らは創作を止めない。
彼らを突き動かすのは、金銭でも死後の評価でもないのでしょう。
内側から沸き起こる何かを形に残したい、その情熱だけだと思います。

また、創作そのものが、精神の安定につながることもあると思います。創作を行う最中は無心になれますし、完成した後の達成感は何者にも変え難いですから。

ゴッホを診ていた精神科医のガシェ医師が、ゴッホが描く肖像画のモデルとなったのは、それが治療として有効だと理解していたからでしょう。

ゴッホ「ジギタリスを持つ医師ガシェの肖像」切手小型シート ベトナム発行 | 切手,東南アジア | 趣味の中古切手や紙幣・硬貨の販売と買い取り|ケネディ・スタンプ・クラブ (kennedystamp.jp)



ゴッホの肖像画については、ゴッホ自身が描いた多数の自画像の他に、交友のあったラッセルロートレックゴーギャンが描いています。

そしてゴッホを描いた最後の肖像画は、美術愛好家でもあったガシェ医師が描いた「死の床のファン・ゴッホ」になります。