他人に不寛容な日本社会の原因 | 世界を旅する元証券マンダンサー 永田健

世界を旅する元証券マンダンサー 永田健

大手証券→米国MBA留学中退→スペインへ渡る
フラメンコ協会新人公演史上初の満票受賞
770人が着物で全国名所で踊る業界最大の映像制作。現在アジア版映像撮影中
舞台「本能寺の変」を東京,岐阜とスペイン4都市で公演
https://www.kennagata.com/

体操の宮田選手が喫煙でオリンピック辞退というニュースが出てた。有名人の不祥事、不倫、バッシングが起きるだびに日本は不寛容な社会だな〜と感じます。

ちょっとしたミス、一回のミスを執拗に責める。
自分のことは棚に上げて。

真面目すぎる?
ストレスがたまってる?
成功者への妬み?

これに関連して面白い本を読んだので紹介します。
他人の足を引っ張る日本人の国民性が大阪大の研究で立証!

自分の利益が減ってでも相手を陥れようとする(儲けさせない)スパイト(意地悪)行動が先進国の中で際立って高いという実験結果が出てます。内容は省略しますが、それを繰り返すと足を引っ張る行動が制裁として機能して、徐々に協力的になる。
他人の足は引っ張るけど、他人からの制裁を恐れて、それが社会の秩序をもたらしている。
秩序正しいけど息苦しい社会の原因(ネットですぐ誰かを叩く)が腑に落ちました。

これは社会の生産性が低く、富が有限だった前近代社会ではよくあることらしい。つまり日本は近代工業化を達成した一方で、精神面ではいまだに前近代社会(ムラ社会)の価値観を引きずっている。

それは「法」で動くはずの近代国家で、大企業も政治も重要な事柄が場の雰囲気、情緒、人間関係で判断、決断される。コロナ禍や五輪での不透明な意思決定、10倍の兵力があるアメリカに戦争を挑んだ理由も理論ではなく「空気」。

話はさらに日本経済がなぜ急成長してその後急失速したまま立ち直れないかという話につながりますが、興味ある方はぜひ本を読んでみてください。

「国民の底意地の悪さが、日本経済低迷の元凶」加谷珪一


ps 他人の揚げ足を取るより、自分が楽しいことを考えた方が絶対良い人生送れるのに。もっ前向きなことを考えていきましょう!