舞台では華やかなダンサーの舞台裏には厳しい現実もあります。
ダンサーは日々の練習が必須ですが、それが必ずしも直接収入には結びつきません。むしろ練習すればするほど稽古代、スタジオ代がかさみます。時間も取られます。
上手であることは必要条件ですが、それ以外にもいろんな要素があるし、なによりマーケットが小さすぎます。
踊りだけで食べていけるのは全体のトップ1%くらい?
若いうちはコンクールとか目標に向かって頑張れても、年を取れば価値も体力も下がる。怪我したら舞台は出れないし、治療も自己負担。
ほとんどの人は食べていくために先生になるか、他の仕事をしながらやるか、耐えきれず辞めるか。
そんな現実に抗いながら、教室も開かず、日本撮影ツアーを機に他の仕事も辞めてフラメンコの活動に励んでいます。
年々貧乏になっていきますが、全力で活動できるのはせいぜいあと10年。ライフワークとも言える作品「本能寺の変」を去年創りあげたので、あと10年でどれだけ全国、そして海外に届けられるか。可能な限り時間を舞台や作品作りに費やしたい。
今日初めて「本能寺の変」の配信(岐阜公演)を全部通して見ました。
我ながら、見応えのある舞台でした。
メインは踊りで魅せますが、お客さんが感情移入できるように語りでストーリーを紡いでいきます。フラメンコの踊りは長いので、ストーリーの流れを切らないように長さも制限を決めてます。
東京ではグラシアス小林さんが渋く語ってくれましたが、今回は地元から舞台俳優の宮谷達也さんが、勢いよく語ってくれて、またがらっと雰囲気が変わりました。
フラメンコサークルの生徒さんが演じる村人の演技指導もしていただき、緊迫感ある舞台にちょっとほっと一息つく場面も演出して頂きました。
忘年会で忙しいシーズンかと思いますが、休肝日、もしくは年末年始にぜひご覧ください!
申込は12/25まで、視聴期間は1/3までです(配信料2000円
※配信をプレゼントしたいという質問がありました。その場合ご自身のお名前で申込の上、リンクをお送りください(複数名の場合、その旨お知らせください)。
動画はザビエルと出会った信長。別れに最後二人でファルーカを踊るシーンです
写真 酒井稔