「んっ」

 

手を引かれて入った部屋。

 

ようやく、ホソクさんの顔が

ちゃんと見れたと思った瞬間、

引き寄せられた身体。

 

塞がれた唇は、

この間とは全く違う

優しさも甘さもない

荒くて、強引なキスだった。

 

さっきまで、にこにこしながら

話しをしていたのに

 

推し割って入る舌は、

私の心臓と呼吸を乱す

 

「ホソクさ、・・ん、待っ」

 

途中であげる声でも、

彼のキスを止める事はできないまま

 

いつのまにか、背中が壁について

私の身体は完全に自由を失くした。

 

「ホソクさん」

 

やっと、離れた唇で

やっと、名前を呼ぶと

 

 

・・・・。

 

一瞬、見えた彼の表情は

泣きそうになるのを

こらえているようにも見えた。

 

また、近づいてきたけど、

唇に触れないまま、

私の右肩に額をつけて止まった。

 

「どうして、隠したの」

 

・・・。

 

「さっき電話で言ったとおりだよ」

 

私が知らないスピードで流れる

あなたの時間を

奪う訳にはいかない。

 

「会いたいって言ってくれたら、

会いに行く」

 

大丈夫。一晩寝たら、忘れるの

 

「ソヒョナ、ちゃんと話して」

 

私は大丈夫だから

 

「ソヒョナは・・知ってるだろ」

 

「なにを、」

「俺が、寂しがり屋だって」

 

・・・。

 

「話してくれないのは、

すごく寂しくなるんだ。

俺は、いらないって

言われてるみたいで」

 

!?

 

「そんな事ないっ、ホソクさんは」

 

「じゃあ、話してよ。

俺を独りにしないで」