【22:15】
駐車場に停めていた車に乗り込む。
エンジンをかけて
温まるのを待つ間
<報告>をする事にした。
RrrrRrrrr
『もしもし、行けた?』
「うん、楽しかったよ」
『楽しかった?あぁ、お話したの?
話しやすい方だったでしょ』
思わず浮かんだ画に
また、口元が緩んだ。
「うん、話しやすい人だった」
急にプライベートの事話された時は
どうしようかと思ったけど
イ・ソヒョンさん
1月23日生まれの同級生。
好きな色は「白」
好きな花は「かすみ草」
将来の夢は「表現者」
俺もだって、言ってくれた。
それに・・
「バンタンが自分を助けてくれた」
バドミントンの強化選手だったなんて
ほんとに意外だったけど・・
目の前から夢が消えた時、
俺達が歯を食いしばってやってきた事に
力をもらったって言ってもらえた。
少しずつ力が抜けて
楽しそうに笑う彼女も
希望がなくなった夜があって
それでも、今は
別の夢に向かって歩いてる。
俺達が・・支えられた。
「ヌナ、ありがとう」
『いーえ、彼女さん、
喜んでくれるといいわね』
・・・・。
浮かんだのは、
チャイナドレスを着た
肩幅の広い人だったから
我慢できずに笑ってしまった。
『何?どうしたの?』
「・・なんでもない」
『なにそれ、でも、・・うん、
昨日より声がいい。
これで安心して眠れるわ』
・・・・。
「愛してるよ~、ヌナ」
『おっ、そっちから言うとは
ホントに機嫌がいいわね
私の息子君は。帰り、気を付けてよ。
じゃあね、おやすみ』
「んー」
ゆっくり車を動かす。
流れ続ける街並みの明かりは
きっと、ずっと
変わってないんだろうけど
今日は、すごくキレイに見えた。
“ホソクさん”
苦しすぎる嘘までついて、電話にしたのは
彼女の“声”が理由だった。
変な甘さがない、でも
温度があって、穏やかで
心地よくて、また
聴きたかった。
次の予約・・いつ、いれようかな
☆☆☆☆☆☆☆
※画像お借りしました。

