「ソヒョナ~」
あ
待ち合わせのモニュメントの前
ベンチに座っていたイェウォンに
手を振って、走り寄った。
「イェウォナ、早かったね」
「そう?」
「うん」
「遅れるよりいいじゃん」
「・・そりゃ、そうだけど」
「頑張ったね」
「何が?」
「よく、部屋出て来た。
えらい、えらい」
「・・頑張ったよ」
「そんなあなたにオンニが
ポップコーンを
おごってあげましょう」
「オンニって、同級生でしょ」
「ソヒョナより20日早く
生まれたのよ、オンニでしょ」
「同級生だよ。方向音痴の」
「・・否定はできないな。
ま、とりあえず行こう」
「ん」
~・~・~・~
・・・・。
「んーーーーどう思った?」
んーーー・・
「想像とは違ったかな」
「私も~、期待外れだった。
いや~、久しぶりに・・
お金がもったいなかった」
「予告は、おもしろそうだったのにね」
「んー・・なんか、ごめんね」
?
「何が?」
「つまんないモノに時間使わせて」
「なんでよ、イェウォナがこーやって
外に連れ出してくれて、
すごく助けられてるよ」
「・・ほんと?」
「もちろん」
「・・よかった、あ、そうだ、
せっかくだから、ちょっと、
コーヒー豆買いたいんだけど、いい?」
「うん、いつも買ってくの?」
「ん~・・違うの、そこのカフェさ、
イケメンがいるんだ~」
・・・・。
「パク・ボゴムに似てて、しかも、
名前、ラオンって言うの」
「なんで、名前知ってるの?」
「あの店、みんな名札つけてるから。
ニックネームの人もいるみたいだから
本名かはわからないけど」
「へ~・・」
全く興味がなかった。
「全く、興味がないのはわかるけど
ついてきてよ~」
「・・しょうがないなぁ」
きゅっと組まれた腕。
私の言葉は、少し、
引かれる形で進む身体の後ろを、
ため息に乗ってついてきた。
