JIMIN >

 

声をあげて泣く彼女の背中を

しっかり抱きしめた。

 

 

彼女の苦しみや悲しみや寂しさを

口が裂けても「わかる」なんて

言えない。言えるはずがない。

 

だから、願うしかない。

 

その時間を超えて

君が笑顔でいる事を望むなら

その理由の1つになれるように。

 

我慢していた言葉や涙は

俺の前では零せるように。

 

俺ができる事は

 

「ジウヤ」

 

「・・・は・・い」

 

「独りにならないで」

 

俺の横で

“独り”を感じないで

 

「ちゃんと、覚えてて。

俺がいる事。独りになんか

絶対にしないから」

 

 

 

「・・・・ジミンさんが

いてくれて・・よかったです」

 

 

・・・・。

 

 

「俺も、ジウヤがいてくれて

よかった」

 

 

 

「・・“おそろい”ですか」

 

 

「うん・・“おそろい”だよ」

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~・~・~・~

 

 

誰に聞けばいい?

 

 

理由を教えてほしいんだ。

 

 

わずかな隙間もないほど

傍にいるのに・・

 

 

おそろいばかりの2人なのに

 

 

どうして・・

 

 

 

 

彼女のかわりに

俺が傷つく事ができないのか。

 

 

どうして・・

 

 

 

彼女だけ

 

傷つかないといけないのか。

 

 

 

誰か・・

 

 

教えてほしいんだ。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆