Jiu >

 

どうしよう、嬉しすぎて

逆に集中できない。

 

え、と

ベッドの上の花びらの色は

ピンクでしょ。

ハートのバルーン、いや、その前に

キャンドルが1、2、3、4・・



あ、雪だ。






ん?、今、いくつ数えてたっけ


まぁ、いいや、


その部屋の角にある暖炉

壁にかかっている時計は

「ジウヤ、」

 

呼ばれたから振り返った瞬間

 

 

!?

 

音が鳴ったと思った

ジミンさんの手にあったのは




優しいブルーのカメラ

 

「これなら、いいでしょ」

 

ジミンさんの左手には、

カメラから出て来たばかりの

白い縁取りの小さな写真が

パタパタと振られていた。

 

そ、か

これなら・・残せる?

 

 

!?

 

「今度は、何?」

 

「いえ・・帰ったら買うの

忘れないようにしなきゃと

思っただけです」

 

「一応、聞いとく」

 

別に話さなくてもいいと思ったけど

ジミンさんが聞いてくれたから

一応、説明した。

 

「金庫です。写真を保管します

・・あ、カードファイルも。

枚数管理しやすいように」

 

 

我ながら・・ちゃんと頭よくなってる。

 

・・

 

 

「ジミンさん、何がおかしいんですか?」

 

カメラと写真を左手に持って、

右手で顔を覆ったまま


楽しそうに笑うジミンさん。


やっぱり・・

 

 

彼女としては、まだ1年だけど、


これは昔から感じていたモノだった。




ジミンさんとは、

笑うポイントが違うんだ。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆