みなさま

 

こんばんは

 

Kennagですニコニコ

 

今回のエピソードの件で

たくさん、お手紙

ありがとうございました。

 


いくつか同じ質問がきたので

お答えします。

 

まず

脳死」と「植物状態」の違いですが

脳死」は、

脳の機能全てが停止してしまっている

状態を言います。

植物状態」は脳幹といわれる

呼吸をつかさどる部分は機能している

為、人工呼吸器などはつけなくても

自発的に呼吸ができる状態にあります。

 

なので、呼吸器はつけてません。

 

それから

 

私は、寝たきりの方を

軽視している訳ではありません。

 介護を経験してきた方は

わかるかもしれませんが、

介護する側が全てを背負うと、

そのような負の感情に

とらわれる事があります。

 

相手が

寝たきりじゃなくても

認知症でも

片麻痺でも、

難病でも同じです。

 

介護は、線引きが

必要な事なんです。

 

「そんなに、がんばらなくていい」

 

「悔しくなったり、悲しくなったり

イライラするのは当たり前」

 

介護の真っ只中にいる方には

なかなか届かない言葉です。

でも、

頑張ってる事を認めて

力の抜きどころを一緒に考えて

負の感情が出る事は

当たり前なんだと

言い続けるのが

私達の仕事だと思っています。

 

なので、

どちらかと言えば、

今回の私の気持ちは

 

ジウの気持ちを全て吐き出させて

自分の事が嫌いだと言ったジウに

それでも大切な存在に

変わりはない事を伝えて、

頑張ってきたジウを褒めた

ジミン氏の方に重点を

おいたつもりでしたが

 

 

読み方によっては、

その手前で

寝たきりの方の命の重さを

軽視したようにもとらえられたか

 

 

改めて難しさは感じております。

 

 

介護の真っ只中にいる時に

まわりの言葉が聞こえなくなる

という経験は、私は実際にしています。

 

物語にも書きましたが、

胃に直接、栄養剤を流す

いわゆる

「胃ろう」という医療ケアですが

 

「胃ろう」も寝たきりとセット

みたいなイメージがありますが

救命措置で行う手段でもあります。

 

脳卒中・脳梗塞で

一時的に口から食べ物を

食べる事が難しくなった場合や

 

うつ状態で、

拒食の状態になった場合

 

ただ、これは、

口から食べる練習をして、

(リハビリではST*が行います)

*言語聴覚士

将来的に外す事も可能です。

 

私は、高齢者施設で

働いてきましたので

どちらかと言えば

「延命」措置での「胃ろう」でした。

 

まわりの言葉が聞こえなくなった

きっかけは、昔、働いていた施設で

他のご利用者様がいる食堂に

「胃ろう」の方も連れて行って

そこで、栄養剤を流そうと

言い出した看護師さんと

大喧嘩した事でした。

 

その理由が、

「ずっと部屋じゃ、かわいそう」

「食べれなくても

においとかだけでも」

だったので。

私的には、注入で回る手間が

1か所に集めたら減るから

という理由が大きい気もしましたけど

 

意識がしっかりされてる方もいます。

 

目の前でゴハンを食べてるところを

見せて、においだけでも・・とか

残酷すぎる。

 

何、考えてんだ、あの看護師・・

 

から始まって

 

 

胃ろうの方は、注入の後に、

逆流を防止する為に

一定時間は動かせません。

なので、必然的に

他の業務に入る介護スタッフでは

タイミングが合わずに

部屋を出す時間がないんです。

 

でも、もちろん

動かしていい時間はあるので

 

「私が起こします」

 

口から食べ物をいれないので

唾液がでなくなり、

口腔内も唇も乾燥します。

きちんと、口腔ケアを

しなければ、すぐに

雑菌が繁殖します。

 

でも、正直、

人手不足の現場には

その時間を十分に確保できません。

(口腔ケアの加算をとっていれば

別ですが)

 

「私がします」

 

 

 

動かせない身体は

すぐに固くなります。

 

正しい姿勢にしないと

いけないのですが

「正しい姿勢」が

なかなか伝わらない。

 

「私がします」

 

でも、私も、多い時は

70人を1人で担当していましたので

そんな時間はとれなくなります。

 

結局、「私がします」

その人の為にはなりませんでした。

言ったのに

きちんとできなかった自分に腹が

立ちました。

情けなかったです。

 

でも、その後、

心強いスタッフに恵まれたので

チームを意識して動けるように

なりましたが・・

 

施設でもこの状態です。

 

これが在宅や、家族でみるとなると

本当に大変な事になります。

 

 

話しは、少し変わりますが

 

 

どんな状態もそうですが

 

自分の決断を託すのが

1番です。

 

私は、家族には、

「認知症」の症状が出たら

頑張らないで。

「胃ろう」は選択しないで

と話しています。

 

紙に書く必要はなくて

将来の自分が大切にしたいものを

日頃から、家族と話し合っておく事が

大切だと思ってます。

 

それが、

介護をされる側になった時

介護をする側に、できるだけ

負担をかけずに線を引いてもらう

1番の手段だと思っています。

 

こんなのあります。

 https://www.i-acp.org/game.html

「もしバナゲーム」

ちゃんと資格もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

あと

 

 

「正しい介護」ですが

 

私は、ないと思います。

 

ただ、私が

大事にしている事は

 

1人でしない事。


介護の現場にいる以上

介護をされる方に

負担をかけない

いわゆる

「してやってる」という

ポジションに絶対に立たない。

そんな風に思わせるような

言動はしない

 

何もできないから

介助をするんじゃない。

介助するから

何もできなくなる。

 

いつも、その視点でみてます。

 

ただ、この考えが絶対で

正しいとは思いません。

昔は、それで、よく

スタッフとぶつかってました。

 

介護する人もそれぞれです。

 

目の前のご利用者様を

1番に考える

 

そのゴールが同じなら

方法が違っても話し合えます。

チームで動けます。

 

そんな所でしょうか・・

 

この文章も弁明のように

感じられるかもしれませんが

「寝たきりの方への気持ち」

「介護をする事」

「正しい介護」

でお答えできる事を書いてみました。

 

 

バンタンたん

1ミクロンも出ませんでした。

失礼いたしました。

 

また、来週。

みなさま、お身体

ご自愛ください。

 

ではでは

愛をこめまして

ボラへ💜💜💜💜💜💜💜🌈