9月2日(土)【17:45】

 

JIMIN >

 




「先、行ってる」

 

 

 

ワルツのラストステージを終えて

ようやく、帰る準備が終わった俺に

テヒョンの声がかかる。

 

「おー、すぐ行く」

 

ホテルまでの車が一緒だった。

 

よし、

 

「ジミナ」

 

 

声は、控室の奥のソファに

座っていたユンギヒョンだった。

 

「何?」

 

「ジョングギは?・・あ、いた」

 

 

 

トイレから出て来たジョングクも

ヒョンの白い手に呼ばれた。

 

 

「何?どしたの?」

 

くるんとした目は、

まだ興奮が落ち着いてないのか

 

楽しそうだった。

 

「今日、テヒョンイの部屋には行くな」

 

 

「なんで?」

 

「今日は、サプライズで

ヌナが来る事になってるから」

 

ナムジュニヒョンが、その長い脚で

ソファの背をまたいで座りこんだ。

 

「ヌナ?・・なんでサプライズなの?」

 

「そりゃ、サプライズのプレゼントが

あるからだよ」

 

いつのまにか、にこにこ笑った

ホビヒョンもいて、

 

「プレゼント・・」

 

いまだにピンとこないけど

ジョングクも同じ状態だったから

ちゃんと言葉を待った。

 

「ヌナは」

 

後ろにいたジンヒョンの声に

振り向くと、優しく笑うヒョンが

ソファの背もたれにゆっくりと

背中を預けた。

 

 

「妊娠してるんだ。今夜、それを伝える」




・・・。