スター JIMIN

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【3:48】

 

JIMIN >

 

 

 

・・・・。

 

 

眠れてなかった訳じゃない。

 

ただ、ふ、と

目が覚めた。

 

 

眠りにつく前、隣で眠る彼女の

小さな手の横に置いていた手が

 

いつのまにか、その手を

しっかり、握っていて

 

 

 

 

離さなきゃ

 

 

 

 

 

そう思ったのは一瞬だった。

 

 

 

 

自分の気持ちは

 

・・もう、わかった。

 

ここから戻った日常の中に

彼女にいてほしい。

 

当たり前のように

カトクも電話したい。

 

会える時は・・会いたい

 

手のひらに感じる熱。

 

少しの隙間も作りたくなかった。

 

 

・・・・・。

 

 

ダメだ。

 

 

近づきすぎた。

 

 

誰かの傍にいる事が

外の世界で、どれだけ難しいか

 

 

わかってる。

 

わかってるはずなのに・・

 

 

・・・かっこわる

 

 

 

握った手は、

いつまでも離せないまま。

 

 

 

「・・ん」

 

 

・・・・・。

 

 

仰向けになった彼女は

 

笑ったように見えた。

 

 

なんの夢、見てんだろ

 

 

朝になったら、聞いてみよう

 

夜中、笑ってたよって

 

真っ赤な顔で

また、面白い事言うのかな

 

 

 

 

 

 

 

 

夢の中で・・

 

俺に会ってたりしないかな

 

“暇つぶし”してたりしないかな・・

 

 

 

 

・・・・・。

 

 

 

 

 

 

ベッドがきしんだけど

彼女は起きなかった。