Jiu >

 

どうしたんだろ

 

 

急に何かを思いついたように笑った

ジミンさんについて母屋に向かった。

 

 

 

 

「あ」

 

 

わっ

 

 

まだ誰もいない母屋に入って

急に立ち止まったジミンさんの

背中に近づきすぎて、慌てて

距離を取った。

 

・・びっくりした。

 

どこにも

触られてないのに

 

あの時、背中で受けた熱が

消えなかった。

 

「ジウさん、お昼ゴハンは?」

 

「まだ・・ですけど」

 

「そ、か・・どうしよっかな。

まぁ、でも、時間なくなるし、

先に行こうか、・・こっち」

 

結果、自己完結したような

ジミンさんが、また歩き出した。

 

 

・・・なんだろう。

 

 

 

 

 


 

 

 

「どーぞ」

 

 

・・・・

 

こ、ここは・・

 

 

「お昼ゴハン、持ってくるよ」

 

「え?」

 

「晩ゴハンの時間になるまで

遊んだら?」

 

「え?ここで、・・ですか?」

 

「ん」

 

いや、でも

 

「でも、みなさんが」

 

「みんな好きな事するから」

 

「ジミンさんは?」

 

「あ~、俺もなんかする」

 

「でも別々でなんて、

怪しまれないでしょうか?」

 

「大丈夫だよ」

 

「でも・・」

 

「時間、どんどんなくなってるよ」

 

・・・・。

 

ゆっくり、戻した視線。

 

その先にあったのは

横一列に4台並んだPC。

 

見ただけでわかった。

 

 

GALLERIAだ

 

しかも・・XA7C-R46T

 

見たい・・映像

 

これ、すっごいキレイだし

ラグもないって

 

見たい・・見たい・・

 

!?

 

ゲーミングキーボードと

マウスはCORSAIR社・・最新だ

 

思わず、動いてしまった指を

握りこむ。

 

どんな感じなんだろ・・

 

いや・・

 

 

ダメだよ。ダメ・・


だって

私は、“彼女”なのに

ジミンさんと離れてゲームとか

 

そんな事・・

 

 

 

 

「これ、俺も使ってるけど、

すごく座りやすいよね」

 

これ?・・・!?

 

 

 

ジミンさんが、ゲーミングチェアの

ヘッド部分に手を当てて

座面をこっちに向けた。

 

・・・。

 

ヘッド部分にあるのは

スリーポインテッド・スター

 

 

noblechairsの

 

・・限定コラボのだぁぁ

 

 

 

 

 

座りたい・・座ってみたい

 

「どーぞ」

 

ダメなのに・・

 

 

足が勝手に動いてしまった。