6月29日(月)

 

スターリアン

https://ameblo.jp/kennag/entry-12739597748.html



【19:35】

 

Jk.

 

 

・・・・・・。

 

 

スマホが光ってた。

 

カトクの通知。

 

・・リアンからの返事だ。

 

 

 

 

 

やっぱり、最後の1文、

いらなかったんじゃないの?

 

・・・いや、

いい、あれは、あれで。うん。

 

僕の気持ちは・・もう

変わらないし。

 

それに・・

 

彼女が一瞬の隙にみせる

悲しそうな、淋しそうな目

 

もし、その理由が「彼」に

関係してるなら

 

ちゃんと、終わらせる。

 

リアンは何もしていない。

リアンが隠れる必要なんてない。

 

僕が、傍にいるって伝えたかった。

 

 

弟でも、友達でも、従弟でもなくて

ちゃんと、1人の男として

傍にいたかった。

 

でも・・

 

やっぱり・・

 

 

 

 

 

『デート』の言葉は

いらなかったかなぁ

 

・・・・。

 

ん~・・・しっかりしろっっ

 

お前はBTSの

チョン・ジョングクだ。

黄金マンネだ。

 

その為に

ドレスも靴も準備して

メイクだって依頼済みだし。

 

後は、彼女の返事だけ

なんだから。

 

 

カトクの返事ぐらい

・・・・見れる、見れる。

 

とりあえず

1度目を閉じた。

 

息を吸って、吐いて

わずかに開けた右目で

カトクの画面を確認する。

 

もう1度、深呼吸して

 

1、2、3っっ

 

目を開けた。

 

・・・・・・。

 

 

『わかった。楽しみに待ってる』

 

 

 

 

 

 

 

“わかった”

 

 

 

 

“わかった”・・は、OKって事で

 

 

 

 

 

 

 

それは「デート」だと

わかった上で

 

・・“楽しみに待ってる”

 

 

 

 

 

 

 

「・・やった

 

 

 

 

 

 

やった。

 

やったっっっ

 

 

リアンとデートだっっ

 

やば、

 

めっちゃ、嬉しい。

 

心臓が、すごい勢いで動く。

 

座っていられそうにもなかった。

 

浮いた腰と一緒に上がった視線。

目の前の鏡に映った姿

 

 

!!っっっ

 

 

 

 

 

 

ジウさんっっ

 

動きたがっていた身体は

跳ねるように彼女の傍に行った。

 

「ど、どうしたんですか」

 

彼女の身体は

柔らかいんだなと思った。

 

すごく後ろにのけぞってる・・けど

 

そうじゃなくて

 

「この間の件」

 

「こ、この間?」

 

「メイクの件」

 

「メイク・・あっっっ、

もしかして・・連絡」

 

周りに視線をやって

彼女に手招きする。

 

「あっ、・・そうですよね」

 

ゆっくりと身体を起こして

距離が近づいた。

 

「彼女、Okだって」

 

僕の言葉に目を見開いて、

 

「・・本当ですか?」

 

「うん。楽しみに待ってるって」

 

だめだ、顔がにやける。

 

彼女も口元を隠してはいるけど

笑ってるがわかった。

 

なぜか、彼女の身体と

連動してしまって

目を開いて、

気付けば、一緒に跳ねていた。

 

 

 

 

 

「ジウさんのおかげだよ」

 

ようやく、足が止まった。

 

「いえ、そんな。私は、何も、

話の流れからとはいえ

逆に私の方が図々しい

お願いをしてしまって」

 

「あ~ドラマの話から

だったもんね」

 

「はい」

 

楽しそうに笑う彼女。

 

「じゃあ、予定どおり17時半に

行くようにしたけど。

ドレス、どうしようかな」

 

「どこに置いてるんですか?」

 

「自分家」

 

「あ、明日、どこかに

預けてくだされば

私、取りに行きます」

 

「本当?あぁ・・じゃあ、

あっ、〇〇〇駅の

コインロッカーにいれとく」

 

「えっ!? 駅ですか?

・・そんな、危ないですよ」

 

「大丈夫だよ。テヒョンイヒョンも

行ったりしてたし。堂々としてたら

バレないよ」

 

「でも・・」

 

「いや、それも、ドラマみたいじゃない?

なんか、極秘文書の引き渡しみたいな。

僕とジウさん・・共犯」

 

「き・・・共犯・・」

 

「あっ、じゃあ、カトクID教えとく」

 

「えっ!?」

 

「だって、暗証番号送らないと」

 

「あっ・・あぁ、そう・・ですね」

 

その時、スタッフから声がかかった。

 

「あ~、じゃあ、また、後で。

・・・あっ、もしかして退勤?」

 

「いえ、まだ、最後までいます」

 

「よかった。じゃあ、後で」

 

「・・は、・・はい」

 

しっかりお辞儀をした彼女に

つられて、しっかりお辞儀をした。

 

 

 

 

 

 

よしっ

これで準備は整った

 

後は、水曜日を待つだけだっっ

 

「楽しそうだな~」

 

!!

 

「・・なんだ、驚かさないでよ」

 

「声、かけただけだろう」

 

楽しそうに笑いながら

ジミニヒョンが横を歩く。

 

 

「ジョングガ、さっき、

・・何、話してたんだ?」

 

「え?」

 

「いや、・・さっき話してたろ、

ジウさんと」

 

!?

 

「あぁ~、・・」

 

見られてた・・どうする、

 

 

 

「ど、ドラマの話・・してた」

 

「ドラマ?」

 

「そ、そう、彼女、ドラマに

詳しくってさ。面白いドラマ

教えてくれたから・・その、話」

 

 

 

 

・・・・視線が痛い

 

目・・細い

 

 

「へぇ・・ドラマの話ねぇ」

 

「うん」

 

「・・ま、彼女に聞くか

 

「なんか言った?」

 

「いや、別に。っていうか、

いつのまに彼女と

話すようになったんだよ」

 

いつの間に・・?

 

 

 

 

 

いつの間にだったかな?

 

 

う~・・ん

 

 

「もう、いいよ。何があったか、

知らないけど、表情、気をつけろよ。

すごい顔してるぞ」

 

ムっ

 

「大丈夫だよ。これでも

プロなんだから」

 

「わぁぁ、おっきくなりまちたね~、

うちのマンネちゃんは」

 

ムっ。

 

 

ジミニヒョンが楽しそうに笑う。

 

「わっかりやすいやつ」

 

 

・・・ムっ。

 



 スターJIMIN 

https://ameblo.jp/kennag/entry-12740094416.html



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