子猫、一匹には里親さんが見つかって、午前中にお届けをしてきました。

アイドルみたいな可愛い娘ちゃんたちのいるご家庭で、にゃんこもたちまちアイドルになれそう(笑)


で。


わが家にはこちらのミニ怪獣が残っております。



ギャース!

カワイイ顔して超凶暴!


それでもまあ、一匹減ってホッとしていたら、息子が、『留守番するから映画行ってきていいよ』と。






こちら、行ってきました。

どうやら8/17で終映らしく、明日は予定があり、明後日からは台風がくるので、今日を逃せば行けるかどうか…

だけど。
真夏に観る映画では無いんですよ…

気が進まない(笑)



案の定……



日本軍が北京市内に侵攻してきたあたりで(どのあたり?)しんどくなってきまして。

一度観てストーリーは知っているので、その先どんどん辛くなることがわかっていて…

そして最期は…


あぁ…耐えられぬ…




4Kで蘇ったレスリー・チャンは、美しかったです。
(それほど高画質には見えなかったけど、不自然でなくてむしろ良かったです)


以前の記事で、『君、花海棠の紅にあらず』の商細蕊と、『さらば、わが愛』の程蝶衣、どちらが美しいか、みたいなことを書きましたが、イン・ジョンがレスリー・チャンの程蝶衣を意識して商細蕊を演じたとしたら(いや、間違いなく念頭にはあったでしょう…)程蝶衣の存在があってこその商細蕊の美しさなんだろう、と勝手に納得しました。





上がレスリー・チャン。
下がイン・ジョン。


どちらも美しい……



実は。

途中退出しました。

レスリー・チャン演じる程蝶衣が美しいうちに。

映画の途中で退出したのは、初めてです。


ストーリーではその後、程蝶衣はどこまでも哀しく狂っていくのです…

もちろん、彼は狂っても美しいでしょう。
むしろ、そこからを見ないといけない映画です。
わかってます。
わかってるけど…


辛かったんです(T_T)


なによりも、『レスリー・チャンは今はもうこの世にいないんだなぁ』ということを改めて思うと、このままでは過呼吸になるぞ、というくらい苦しくなりまして。


彼が自ら命を断ってから20年、経つんですね。

『さらば、わが愛/覇王別姫』の公開からは30年だそうです。


映画の程蝶衣の最期と、レスリー・チャンの最期が重なって、でも確かにレスリー・チャンの命はあの映画の中にあったのに、と、そんなことを思うと、途中退出してしまったことが悔やまれた帰路でした。


でも、もう、おそらく、どんな機会があっても、この映画は、二度と観ない。


観なければ良かったとは思いません。
30年前に観ておいて良かった。

30年、この映画の感動と衝撃は、わたしの心の中に実はまったく色褪せずにあったんです。

今になって4Kで掘り起こす必要は無かった、ということですね。

これからも、そういうことはありそう。

若い頃に若い感性で見聞きしたものは、背伸びを含めて、そのままがきっと美しい。

映画でも。
小説でも。

なら、今、今のわたしの等身大に響くものを探し続けるのが正解なんだと思います。




リバイバルにはみなさまも、ご用心を。