[光る君へ] 『第19回・放たれた矢』のあらすじ他 | コンデジ片手に出かけよう

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私の旅の思い出を紹介します。


<あらすじ:NHKサイトでの概略紹介> 
道長(柄本佑)が右大臣に任命され公卿の頂点に。これを境に先を越された伊周(三浦翔平)との軋れきが高まっていく。一方まひろ(吉高由里子)は、ききょう(ファーストサマーウイカ)のはからいで内裏の登華殿を訪ねることに。定子(高畑充希)との初対面に緊張する中、一条天皇(塩野瑛久)も現れ…。ある夜、隆家(竜星涼)は、女に裏切られたと落ち込む伊周を強引に女の家へ連れていく。これが大事件へと発展することに…


<光る君へ紀行紹介地>
第19回では「京都府京都市」の陽明文庫が紹介されました。
藤原家に代々伝わる古文書や、美術品が保存されている陽明文庫。藤原道長が20年以上にわたって書き残した日記『御堂関白記』が保存されています。  



あと、第19回では「滋賀県高島市」に残る筆作りも紹介されました。
その多くが道長本人の直筆です。日々の政務や儀式について書かれた日記は当時の様子を知る貴重な史料です。文字を書く筆は、中国から伝来しました。この時代、仮名文字が発明されると、それに適した筆も日本独自に工夫されていったといいます。
平安時代の筆作りが、滋賀県高島市で継承されています。
巻筆といい、芯にする毛の根元を紙で巻き、上に別の毛をかぶせる製法です。
巻筆を作る職人は、全国に数人しかいないといわれています。
失われつつある伝統の技術は、この地で守られ、伝え継がれています。



<気になるキーワード>
◎焦りのため自滅の道を歩んだ藤原伊周(これちか)
出世争いで道長公卿の頂点(右大臣)になったことで、伊周は焦りを感じ内裏での会議の後に道長につかみかかろうとします。
そして、無様な姿をさらした藤原伊周はその弟・藤原隆家と共に参内しなくなります。


◎ききょうより道長の活躍を聞くまひろ
様々な改革を一条天皇に進言する道長の事を聞くまひろ。そんな中に若狭を訪れた70人の宋人を越前の館で受け入れるように進言したというのもありましたね。

◎内裏内での女性陣の陰湿なワナ
ききょう(清少納言)に対し、「中宮様(定子)に会ってみたい」といい連れて行ってもらった登華殿への廊下で釘を踏むまひろ。そして、そんなことはよくあるという感じのききょう。宮殿につかえる女性たちにとっては自分よりも出来る女性が増えるのは脅威なので陰湿なワナ(いじめ)は起きます。まあ、現代でも同じようなものかもしれませんが。



◎一条天皇に「自分の政(まつりごと)に関する考え」を伝えるまひろ
白居易の新楽府を読み心を動かされたまひろは一条天皇に「宋の科挙のような仕組みが整うことを夢見ている」と語ります。一条天皇はその態度に少し感心した様子でしたので、その後の展開につながっています。


◎昇格した父・為時
10年間も昇格しなかった父・為時。娘・まひろに言われて昇格願いを出して無事昇格できましたね。


◎長徳の変(ちょうとくのへん)
伊周が寵愛している藤原斉信の妹・藤原光子の屋敷の前に見事な牛車が止まっていたのを見て光子に他の男がいるのではと考え、出てきた男に矢を放ちますが、その男は花山上皇。これ以降伊周ら中関白家が道長に政治的に勝つことは無くなります。




<注目したポイント>
◎道長の手腕
道長が実権を握った後に役職を決める際に様々な人の動向を知って決めようとする道長。信頼できる人物を通じて様々な人の身辺を探らせます。



その結果で、藤原実資が権中納言に、源俊賢が参議に、藤原行成が蔵人頭に昇進。そして源俊賢は伊周と隆家のもとを訪れ、参内を促しますがしぶる伊周。しかし、この俊賢の行動は、道長の命によるもの。そのことにより悪い噂が立つことを防いだ道長の手腕はさすがです。