[光る君へ] コラム15:登場人物さわのモデルは? | コンデジ片手に出かけよう

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私の旅の思い出を紹介します。


野村麻純(のむら・ますみ)さんが演じられているまひろ(紫式部)の友人・さわ。父の藤原為時が世話をする女性の、以前の結婚で生まれた娘。愛情に飢えた、一風変わった娘で、まひろを慕い親しくなる。やがて父親の九州赴任についていくことになります。


彼女のモデルは、様々な人物をミックスしてるんでしょうね。
①石山詣の際の「空蝉」を連想させる事件
紫式部集には「空蝉」を連想させるエピソードがあり、その時には紫式部の同母姉がいたと思われるので候補1は紫式部の同母姉



②やがて父親の九州赴任についていくことになる
『紫式部集』には姉を亡くした紫式部と、妹を亡くしたある女性とが親しくなり、お互いに「あね」「いもうと」と呼び合う関係となったが、自身は越前国へ、女性も父に従って筑紫の肥前国へ赴き、その女性は現地で亡くなり再び会うことがかなわなかったことが記されている。この女性もさわの候補です。
※筑紫の肥前国に行った女性とは手紙のやり取りをしています。


『紫式部集』にある次の和歌は百人一首にも選ばれているものになります。
※写真は蘆山寺にある歌碑
めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲隠れにし 夜半の月かな


そして、この和歌は紫式部集の最初にあるのですが、ボッチだった紫式部にとって友人が筑紫の肥前国から帰ってこられなかった寂しさがよくわかり、友人モチーフを源氏物語では登場させていますね。