[源氏物語] ゆかりの地説明板No.39  鳥辺野 | コンデジ片手に出かけよう

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平安時代の代表的葬送の地・鳥辺野(とりべの)。源氏物語では複数の女性の葬送の場所として書かれています。『源氏物語ゆかりの地』の鳥辺野の説明板は、東山七条の交差点に近い妙法院の南側壁の道路に面した部分に設置されています。

 

 

この場所の説明板ですが、2008年の「源氏物語1000年紀」の際に設置されていたのですが、内容等の変更により2023年12月に改正設置されたものになります。



◇参考:以前に設置されていた説明板◇


鳥辺野は現在の西大谷あたりから泉涌寺近くまでの広い範囲を指している様子です。現代では葬送地(墓場)としてわかりやすいのは、浄土真宗本願寺派の大谷本廟の奥から清水寺あたりの谷あいを指していると思います。


源氏物語(原文)では、桐壺更衣の葬送については次のように書かれています。
『母北の方、同じ煙にのぼりなむと、泣きこがれたまひて、御送りの女房の車に慕ひ乗りたまひて、愛宕(をたぎ)といふ所にいといかめし・・・』
ここで書かれている愛宕(おたぎ)は、昔には愛宕念仏寺があったあたりになります。



<参考情報>
大河ドラマ「光る君へ」の第9話で、直秀が殺されて放置され、まひろ&道長が埋葬する場面が出てきていますが、おそらく「鳥辺野」を想定したと思われます。