[京都市右京区] 仁和寺 金堂(裏堂)特別公開 【京の冬の旅2024】 | コンデジ片手に出かけよう

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『第58回「京の冬の旅」非公開文化財特別公開〜秘められた京の美をたずねて』で、仁和寺の金堂裏堂の特別公開が有ったので訪れました。

 

平成30年秋の初公開まで372年間非公開であった金堂裏堂の五大明王壁画が、今回の特別公開では国宝金堂の内拝と金堂裏堂の五大明王壁画を僧侶による解説付きで巡ることが出来ました。※但し、金堂内(裏堂)は撮影禁止になっていました。



特別公開の場所は金堂。慶長18年(1613年)に建立された京都御所の正殿・紫宸殿を寛永年間(1624年 - 1644年)に移築したもので、近世の寝殿造遺構として重要。現存する最古の紫宸殿になります。そして御本尊は運節作の阿弥陀如来。須弥壇にはほかに、阿弥陀如来の脇侍像や四天王像、帝釈天像、梵天像、竜灯鬼、天灯鬼などが安置され、須弥壇の周囲には極彩色の浄土図が描かれていました。



五大明王(ごだいみょうおう)とは、仏教における信仰対象であり、密教特有の尊格である明王のうち、中心的役割を担う5名の明王を組み合わせたものである。本来は別個の尊格として起こった明王たちが、中心となる不動明王を元にして配置されたもの。



五大明王の配置は次の通りです。
中央:不動明王   (大日如来の教令輪身)
東方:降三世明王  (阿閦如来の教令輪身)
南方:軍荼利明王  (宝生如来の教令輪身)
西方:大威徳明王  (阿弥陀如来の教令輪身)
北方:金剛夜叉明王(不空成就如来の教令輪身) 



一番気になったのは「大威徳明王(阿弥陀如来の教令輪身)」です。仁和寺の御本尊は阿弥陀如来ですから、平安時代中期に「阿弥陀如来を信じていれば、臨終に際して阿弥陀如来が極楽に導いてくれる」という「阿弥陀信仰」とも関係あるかなと思います。



<仁和寺の基本情報>
宗派  :真言宗御室派
御本尊 :阿弥陀如来
創建年 :888 (仁和4年)
開基  :宇多天皇
別称  :旧御室御所
所在地 :京都市右京区御室大内33