[源氏物語関連] 広沢池 【第4帖・夕顔関連地】 | コンデジ片手に出かけよう

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私の旅の思い出を紹介します。


広沢池(ひろさわのいけ)は、京都市右京区嵯峨広沢町にある周囲1.3kmほどの池で、別名を遍照寺池(へんしょうじのいけ)とも呼ばれるそうです。 この場所ですが、車折神社⇒遍照寺⇒大覚寺と歩く途中なので立ち寄りました。


この池ですが、遍照寺にある源氏物語ゆかりの地説明板によると源氏物語第4帖・夕顔のストーリーの参考になった様子です。



第4帖・夕顔は次のようなストーリーですね。
・光源氏が乳母のお見舞いに行った時に、夕顔と和歌を交わす
・夕顔と光源氏はどこかの廃屋で、一夜を共にする
・朝になると、夕顔が誰かの怨霊に呪詛されて死ぬ
※写真は嵯峨嵐山文華館で見た源氏物語図屏風(作者不詳)の夕顔の図


実は夕顔と光源氏が密会した場所は「六条の廃屋」とも書かれていませんし、夕顔を呪い殺したのは「六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)」とも夕顔の帖では書かれていません。ただ、読者が「廃屋はどの場所だろう」などと言い出したでしょうし、「河原院には源融の幽霊が出る」というのは有名な話だったみたいなので、そのあたりと自分の体験をを紫式部はうまく利用したんですね。
※写真は2024/2/24に広沢池を訪れた時に見た、京都愛宕山山頂の雪景色




◇広沢池について◇
平安時代中期の989年(永祚元年)に寛朝僧正が朝原山の麓に遍照寺を建立する際、本堂の南に庭池として造営したと伝えられ、往時は観音堂、月見堂、釣殿、潜龍亭などがあり、月見の景勝地として多くの人に親しまれていました。


古来から観月の池として知られていたので、西行法師が次のような和歌を詠んでいます。
やどしもつ 月の光の 大沢は いかにいつとも 広沢の池




<広沢池の基本情報>
住所  :京都市右京区嵯峨広沢町 
最寄駅1:JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩15分
最寄駅2:市バス「山越」から 徒歩7分 


<参考情報>
広沢の池ですが、大覚寺を訪れた時に良く立ち寄るスポット。
そして四季も美しい場所なので、何枚か紹介しておきます。

★雪景色
広沢池では鯉の養殖がおこなわれており、12月になると、池の水を抜いて育った鯉などを水揚げする「鯉揚げ」が行われます。そのために雪が積もると写真のようになります。


★春の桜(染井吉野)


★秋の紅葉


★秋の渡り鳥