[源氏物語] ゆかりの地説明板No.42 紅梅殿 | コンデジ片手に出かけよう

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2023年12月に『源氏物語ゆかりの地説明版』が7つ新設されていますが、そのうちの一つに「紅梅殿」というのがあります。設置されている場所は京都市下京区綾西洞院町にある綾西公園の一角です。


この綾西公園の近くに菅大臣神社があり、境内には菅原道真が大宰府に配流されたときに一緒に飛んだといわれる「飛梅(とびうめ)」があります。そして「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」という菅原道真が詠んだ和歌が有りますが、菅大臣神社の北にあった紅梅殿でよんだものとされています。
※写真は紅梅殿と呼ばれる社になります。



諸説ありますが、菅大臣神社のある地は菅原道真の邸宅跡で生誕の地ともいわれています。そして、現在の菅大臣神社は白梅殿の跡にありあたるそうです。
※写真は菅大臣神社で咲いていた梅(2023/3/3撮影)



<参考情報1>
菅原道真は宇多天皇の信任を得て学者としては異例の出世を果たした人。しかし時の左大臣・藤原時平(ときひら)が醍醐天皇にありもしない道真の陰謀を吹き込んだ結果、道真は九州の大宰府へと左遷されることになりました。しかし、無念の死を大宰府で迎えた菅原道真の怨霊が平安京に雷という災いを起こし、当時の都の人々に恐怖を与えたと言われています。そして菅原道真の怨霊を鎮めるために建てられたのが北野天満宮です。


このことは、源氏物語では須磨に蟄居した光源氏が「上巳の禊(じょうみのみそぎ)」を行い、嵐にあった後に住吉神の力を借りて幸運にも明石に移動し、明石で都の様子を聞いたという内容が反映されていますね。



<参考情報2>
京都御苑の南側で京都地方裁判所と京都御苑に挟まれた丸太町通りに「桑原町」という人が住まない(住めない)町があります。京都市歴史資料館によれば、「桑原」とはかつてあった館の名前に由来するという[1]。菅原道真と関連する地名であり、雷避けの呪文として知られる「くわばらくわばら」と関係があるとする説があります。