[紫式部関連地] 引接寺【千本ゑんま堂】(京都市上京区) | コンデジ片手に出かけよう

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かつての京都の3大墓地であった化野、鳥辺野、蓮台野(れんだいの)の一つである蓮台野の入口に立っている引接寺(いんしょうじ)。一般には千本ゑんま堂(せんぼん えんまどう)と通称されています。このお寺の西北隅に紫式部の供養塔と紫式部像が有ります。



千本ゑんま堂の公式サイトには、紫式部供養塔の紹介が有り、次のように記載されています。
重要文化財 高さ6メートル 幅・奥行き185センチ
 花崗岩製
境内の西北隅に建立されています。南北朝時代の至徳三年(1386)円阿上人の勧進により建立されたとの刻銘があります。紫式部のあの世での不遇な姿を見て成佛させんがために建立した供養塔と伝えられています。 

 



千本ゑんま堂には、現在でも地獄の裁判官である閻魔の像を祀り、「悪いことをするな」「嘘をついてはいけない」という子供らへの教戒の場となっています。そのために源氏物語を書いたことで、民衆をたぶらかしたかもしれない紫式部の魂を守る為なんでしょうね。
※供養塔ですが写真の桜の奥に見える塔がそれにあたります。



千本ゑんま堂ですが、普賢象桜(ふげんぞうざくら)という遅咲きの八重桜で有名なお寺です。源氏物語では紫の上のモチーフとして桜が用いられていますのでぴったりかもしれません。



◇千本ゑんま堂について◇
千本通に面してある「千本ゑんま堂」。そもそもは現世と冥土を行き来して、閻魔法王とも交流したという伝承のある小野篁(802年 – 853年)が、蓮台野の入口であるこの地に自ら閻魔法王の姿を刻んで祠を建立して祀ったのが当寺の始まりであるという。 

 

 

その後、寛仁元年(1017年)に藤原道長の後援を得た恵心僧都源信の弟弟子・定覚により、「諸人化導引接仏道」の道場とすべく篁が建立した祠をもとに開山されたと伝えられます。



<千本ゑんま堂の基本情報>
拝観時間:自由拝観
拝観料 :無料
宗派  :高野山真言宗 
御本尊 :閻魔法王 
創建年 :1017年 (寛仁元年) 
正式名 :光明山歓喜院引接寺 
アクセス:市バス「乾隆校前」より 徒歩2分
住所  :京都市上京区千本通廬山寺上る閻魔前町34