[源氏物語コラム] 03:懸想文は今でも京都で見れます! | コンデジ片手に出かけよう

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私の旅の思い出を紹介します。


平安時代の恋愛のきっかけは文を送ることは必須。源氏物語にも出てきますし、ドラマ「光る君へ」では懸想文の代筆というシーンがありましたね。実は現代でも期間限定ですが京都で懸想文を見ることが出来ます。


といっても現代見れる懸想文は、節分限定で見ること可能なもの。そして恋文と言うよりも「お守り」みたいな要素が強いと思います。写真は平成時代にとある神社で授かったもの。平安時代を連想させる和歌が書いていますね。あと、春を告げる梅もあしらわれています。



今でも懸想文を授かることが出来るのは須賀神社、場所的には平安神宮より少し北側の聖護院のお向かいにある神社です。そして、怪しげな恰好の人が「懸想文(けそうぶみ)売り」です。



「懸想文売り」は江戸時代の貧乏な公家のアルバイトだったと言われます。文才などがあっても財政難なので、顔がわからない格好で「懸想文」を売っていたんですね。そして「懸想文」を買ってたんすや鏡台の引出しに人に知られないように入れておくと、器量が良く、さらには着物が増えて良縁にあずかれるといわれています。


今年の節分は土曜日なので、久しぶりに京都に出かけて「懸想文売り」を見に行こうかなって思っています。