[京都市上京区] 閑臥庵(黄檗宗) | コンデジ片手に出かけよう

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私の旅の思い出を紹介します。

洛中の東北方向に位置する黄檗宗寺院・閑臥庵(かんがあん)。
道から見える龍宮造りの山門が特徴的な寺院です。


このお寺ですが黄檗宗伝来の普茶料理も京懐石風に、庭園を眺めながら個室でいただくことが可能なので、寺院と言うよりも食事ができる場所として紹介されることが多いと思います。




<閑臥庵の変遷>


◎後水尾法皇が御信仰篤く、もと梶井常修院の宮の院邸を献上されたもの。初代隠元禅師から六代目の黄檗山萬福寺管長千呆禅師を招いて1671年に開山。
◎後水尾法皇より「閑臥庵」の勅号を賜り御所の勅願所とされた。
◎後水尾法皇ゆかりの品々や伊藤若冲の十二支版木、開山三百三十周年記念時に制作した砂曼荼羅など公開。



普通はスルーすることが多いこのお寺ですが、龍宮造りの山門の横にある石柱に「開運・方除 鎮宅霊符神本廟」の文字につられて山門をくぐりました。この神社がある場所は、京都御所からすると鬼門方向(東北)で、王城守護の社と呼ばれている「幸神社(さいのかみのやしろ)」「(上)御霊神社(ごりょうじんじゃ)」のさらに北側にあるので、もしかしたら2つの神社の守護をしてるのかなって思いました。

 

誰でも自由に拝観できそうな御廟が鎮宅霊符神が祀られているお堂。現地でネット検索をしてみると、鎮宅霊符神は十干十二支九星を司る総守護神だそうです。



北辰鎮宅霊府神は平安時代中期に円融天皇が方除・厄除けの霊神として貴船に祀っていたもので、円融天皇が陰陽師・安倍晴明が開眼したものと閑臥庵公式サイトでは紹介されています。



確かに鎮宅霊符神本廟の前に鎮座する狛犬の台座には陰陽道のシンボル」である五芒星(晴明九字)が刻まれていますね。

 

 

2024/1/7から放映開始された大河ドラマ「光る君へ」の最初に出てきたのがユースケサンタマリアさんが演じる安倍晴明。世間が混沌とし始めたあの時代には、やはり安倍晴明の存在は大きかったし、京都の要であった京都御所を守るには、やはり陰陽道なんだなって妙に感心しました。
※「光る君へ」の登場人物紹介で安倍晴明もピックアップして、この場所も関連スポットにしておこうかな?

 

◇閑臥庵の公式サイト◇

 


<閑臥庵の基本情報>
拝観時間:13:00 - 20:00
拝観料 :500円
宗派  :黄檗宗
御本尊 :釈迦如来
通称  :鎮宅さん
住所  :京都市北区烏丸通鞍馬口東入新御霊口町278
最寄駅 :地下鉄「鞍馬口駅」より 徒歩3分