[京都市上京区] 妙音弁財天 (臨済宗相国寺派) | コンデジ片手に出かけよう

コンデジ片手に出かけよう

私の旅の思い出を紹介します。


正式名称を「青龍妙音弁財天」という出町妙音堂(妙音弁財天)。御本尊は青龍妙音弁財天になり、現在は相国寺塔頭・大光明寺が管理するお堂の一つで、地元では「出町の弁天さん」と言われています。


入口の石柱に「出町青龍妙音弁財天」とあったので、辰年関連かなって思いましたが、この場所が青龍町なだけだったのですね。



お堂の周りには蛇モチーフが多かったので、2025年巳年初詣の対象のひとつにピックアップしておきます。



◇妙音弁財天の変遷◇


◎1224年(元仁元年)に西園寺公衡が、現在の金閣寺付近に建てた別荘「北山第(きたやまてい)」の池之端に建てられた妙音堂が起源
◎西園寺公衡の娘・寧子(ねいし)が女御として持明院統の第93代の後伏見上皇に入内。その際に西園寺家第二伝の青龍妙音弁財天画像を念持仏として持参したのが現在の本尊。
◎南北朝時代、本尊は伏見離宮内に祀られ、北朝の光厳・光明・崇光天皇らに崇敬され、伏見離宮内に祀られる。
◎江戸時代になって伏見宮14代貞建親王の時,宮家の移転により河原町今出川下る東側に遷座。
◎18代貞敬親王によって邸内が一新された時に妙音堂も改築され、庶民の参拝も許されるようになった。
◎明治になって宮家は東京へ移住。その際に妙音堂も東京に遷座。
◎1901年に地元の人々の請願により旧宮邸に近い現在の地に鎮座される。その際に相国寺飛び散境内として大光明寺の管理となる。


◆音楽の神様◆
妙音弁財天の「妙音」とは、優れた音楽を意味します。弁天様は、琵琶を弾く女神様で、音楽の神様、あるいは芸能の神様として信仰されています。妙音弁財天のご本尊「弁才天画像」は、琵琶の家元であった伏見宮家の守り神として伝えられたものです。



◇水の神様◇
弁財天は、日本でも水を守る神様として、琵琶湖の竹生島や、湘南の江ノ島など、水辺の聖地にまつられています。妙音弁財天がまつられている出町広場は、加茂川と高野川の合流点であり、また都の北の入口に当たる重要な場所ですね。



◆稲荷社◆




<妙音弁財天の基本情報>
拝観時間:自由拝観
拝観料 :無料
宗派  :臨済宗相国寺派
御本尊 :青龍妙音弁財天
札所等 :京都七福神の弁財天
ご利益 :技芸上達・福徳円満
住所  :京都市上京区桝形通出町東入青龍町
最寄駅1:京阪電車「出町柳駅」より 徒歩約3分
最寄駅2:叡山電車「出町柳駅」より 徒歩約3分
最寄駅3:市バス「河原町今出川」より 徒歩すぐ