[光る君へ] コラム03:大河ドラマをより楽しむための本たち | コンデジ片手に出かけよう

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私の旅の思い出を紹介します。

2024/1/7に初回放映があった「光る君へ」。本日は第三回光栄ですので楽しみにしています。初回を見る前はストーリー本や光る君へ関連本を買う予定はなかったのですが、買ってしまいました。まあ、京都は新型コロナ流行以前は毎月のように訪れていたので「源氏物語関連本」は結構持っているのですが、ドラマを通じて別の視点で色々と源氏物語の世界や京都を楽しめそうです。



スポニチアネックスの記事で、”源氏物語のオマージュ「いっぱい出てきます」というのがありました。そこで、脚本を担当する大石静さんが次のようなことを言われています。
◎紫式部自身が、彼女が感じる思いをどのようにフィクションにしていくか。それが後半の見どころになる
◎源氏物語ファンにも楽しめるようなオマージュが所々にちりばめられているという。「分かる方には分かるようなネタが、いっぱい出てきますよ」と含み笑いを浮かべた。



ならば、「光る君へ」をより楽しむための本でどんなものがあるか、自分で所有している本と堺市立図書館や源氏物語を最初に現代語訳した与謝野晶子さんのことを紹介している「さかい利晶の杜(与謝野晶子記念館)で見つけた本などをピックアップしました。



まず基本となるのは紫式部が書いた「源氏物語」と「紫式部日記」でしょうか。これは与謝野晶子さんが訳されたものを参考にします。
※ちなみに与謝野晶子さんが訳された源氏物語は著作権が切れているので、ネットで自由に見ることが出来ます。



第2回の放映では、まひろが和歌の勉強をするために代筆していたり、後に出てきますが当時の有名歌人に教えを乞うような場面もあるようす。そこで、平安時代以前の和歌を集めた万葉集にも着目したいと思っています。万葉集というと現在の元号「令和」の出典元になった日本最古の歌集ですね。そんな意味で「令和」を考えられた元堺市博物館館長の中西進さんの訳を参考にしたいと思っています。



源氏物語では和歌は重要な要素になっています。
第14帖・澪標(みおつくし)では、光源氏が明石の君に次のような和歌を贈っています。
”みをつくし 恋ふるしるしに ここまでも めぐり逢ひける えにはふかしな”
(訳)自分の身をつくしてもあなたに恋する証拠(しるし)に,
ここ(難波:大阪湾沿岸)でもめぐり逢うことができました。私達はとても縁が深いのですね
※「みおつくし」を使った和歌では、円融天皇の息子・元良親王が作った和歌なんかもあります。
他にも源氏物語では万葉集を参考にした場所を物語の舞台にしていますし、紫式部は「日本記の局」と呼ばれたことがあるらしいので日本書紀なども参考本とします。



次に参考にするのは「光る君へ」の時代まで(もしくはその当時)に人気があった文学作品。
◎蜻蛉日記の作者は、ドラマに出てくる藤原寧子(財前直見さんが演じられていますね)。源氏物語全般を通して影響を与えています。
◎竹取物語は、源氏物語では第17帖・絵合に出てきます。
◎住吉物語は、女性が主人公ですが継母いじめにあった後に幸せになるというストーリー。光源氏は一種の継母いじめにあっていますね。



「光る君へ」の時代背景を知るために、昨年末に出た2冊の本を購入しました。



あと「光る君へ」のメイン舞台は平安京ですので、当時と現代の比較ができる本を既に京都歩きの参考本にしていますので、しっかり復習したいと思っています。



源氏物語関連本は、私の京都を中心としたお出かけ参考本でもあり複数持っていますので、別記事で紹介します。