[源氏物語あらすじ] 第17帖・絵合 (えあわせ)  | コンデジ片手に出かけよう

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第17帖・絵合 では、光源氏31歳春のことが話題になっています。
 

※Top写真は、住吉大社表参道にある”俵屋宗達筆・澪標の図屏風”の複製陶板画。になります。第12帖・明石から第21帖・少女までの物語は、須磨での禊の後に明石に行きそこから運気が上昇していく様子が書かれていて、住吉大社が重要ポイントになっています。
※今後はTop写真を変更する可能性もあります。
※この項目は、関連事項などの記事をアップしたらリンクアップデートします。

「絵合」という巻名は、光源氏と権中納言(頭中将)が行った絵合わせからきています。


源氏物語を現代語訳された与謝野晶子さんは、次のような和歌を載せています。
「あひがたき いつきのみこと おもひてき さらに遥かに なりゆくものを」
 

<あらすじ>
光源氏の後見のもと、斎宮(六条御息所の娘)は入内して梅壺に入り女御となります。冷泉帝(光源氏と藤壺の不義の子)は最初の内は年上の斎宮女御になじめませんでしたが、絵画という共通の趣味をきっかけに寵愛を増していきます。
そんな成り行きを気に入らないのは弘徽殿大后、なにせ先に娘を弘徽殿女御として入内させていましたから。
そこで、権中納言(頭中将)は負けじと豪華な絵を集めて帝の気を引こうと躍起になり『絵合』で決着をつけることに。
藤壺中宮の御前や冷泉帝の前でも絵合せが華々しく催されます。
光源氏が最後の勝負に出したのが『須磨の絵日記』。それがきっかけになり梅壺側(光源氏側)が勝利を収めます。
そして、光源氏は出家する日のことを思って嵯峨野に御堂の建立を始めます。

<第17帖・絵合の主な出来事>
◎朱雀院が、斎宮(六条御息所の娘)の入内に際して贈り物をする

◎中宮の座を巡って、弘徽殿大后側(権中納言側)と梅壺側(光源氏側)に分かれて、藤壺中宮の前で絵合を行う
<関連事項> 竹取物語
<関連事項> うつほ物語

◎帝の御前の絵合せを行う

◎須磨での出来事の絵を出し、光源氏側が絵合に勝利する

◎光源氏、嵯峨野に御堂を建立する
<関連地> 清凉寺 (「源氏物語ゆかりの地」説明版)


冷泉帝(実は光源氏と藤壺中宮の不義の子)の中宮の座を巡り弘徽殿大后側(権中納言側)と梅壺側(光源氏側)絵合わせのやり取りが面白い帖になっています。