[源氏物語あらすじ] 第33帖・藤裏葉 | コンデジ片手に出かけよう

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第33帖・藤裏葉は光源氏39歳の時の春から冬を語っています。
Top写真は第22帖
※Top写真は風俗博物館の展示物で、第22帖・玉鬘から第33帖・藤裏葉は、光源氏の館(六条院&二条院)にいるヒロイン達が大いに関係しているので統一させています。
※この項目は、関連事項などの記事をアップしたらリンクアップデートします。


「藤裏葉」という題名は巻名は、夕霧と雲居の雁の結婚が決まったシーンで「藤の裏葉の」と出ている部分から取られています。


源氏物語を現代語訳された与謝野晶子さんは、次のような和歌を載せています。
「ふぢばなの もとの根ざしは 知らねども 枝をかはせる 白と紫」


<あらすじ>
光源氏のおばにあたる大宮のもとで育てられた『夕霧(光源氏の息子)』と「雲居の雁(頭中将の娘)」は、内大臣(頭中将)に無理矢理仲を引き裂かれから数年経っています。
二人の仲を認めようとする内大臣(頭中将)は、二人の祖母であり内大臣の母である大宮の法事の席で夕霧に話しかけます。
やがて、藤の花の宴で内大臣はかねての仲であった娘の雲居の雁と夕霧の結婚を認めます。
一方、明石の姫君(光源氏の娘)の入内の日取りが決まり、紫の上は実母・明石の上に後見役を譲ります。
秋になり、四十の賀を控えて源氏は准太上天皇の待遇を受けます。そして、十一月に六条院へ冷泉帝と朱雀院が揃って行幸するという、光源氏の絶頂期を迎えます。
※写真は、伏見法塔寺にある夕霧&雲居の雁の像


<第33帖・藤裏葉の主な出来事>
◎極楽寺での大宮の命日
<関連地:伏見法塔寺(極楽寺)のモデル>

◎内大臣(頭中将)が『夕霧』を自宅に招く

◎「雲居の雁」との結婚を許される『夕霧』

◎御阿礼(みあれ:賀茂の祭)に出向く紫の上

◎明石君が東宮(後の今上帝)に入内

◎紫の上が明石の上に明石君の後見役を譲る

◎秋に准太上天皇の待遇を得る光源氏

◎三条殿(故大宮の御殿)に移る夕霧夫妻

◎朱雀院と冷泉帝が六条院に行幸