一部引用します。
なぜ、こんなにも金は強いのか。金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎さんは、次のように分析する。

直近では、米国の利下げ観測が金価格を支えていると言われますが、実はもっと根本的な要因があります。まず、大きな流れとして、2010年くらいから世界の中央銀行が金を継続的に買っています。そこにロシアによるウクライナ侵攻などがあり、それ以降、世界の中央銀行がさらに金を“爆買い”するようになったんです」(亀井さん)

 金の“爆買い”が起きた理由は、いくつかあるという。

 「根っこにある要因としては、そもそも通貨の問題があります。2000年代に入ってから金融危機に対応するため、FRB(連邦準備制度理事会)などの世界の中央銀行は、大規模な量的緩和策を繰り返してお札を刷りまくっています。その結果、通貨価値が低下。代替資産として、中央銀行が外貨準備高に占める金の割合を増やしているのです」(亀井さん)

 国際社会における米国の地位低下という側面も加わり、“基軸通貨ドル”への信頼が揺らいできていたことも影響している。楽天証券経済研究所コモディティアナリストの吉田哲さんは次のように分析する。

 「2010年以降、SNS普及の影響などもあり、世界の分断が深刻化しています。各地で政治的な混乱や紛争が増え、非常に不安定になっているのです。そこで、新興国を中心に、不安拡大時でも根元的な価値が保たれる金が買い集められるようになったのです」(吉田さん)

 この流れが加速したのが、2022年から始まったロシアによるウクライナ侵攻だ。このとき、西側の経済制裁によってロシアのドル資産が凍結された。

「それを見ていた非西側諸国や新興国は『基軸通貨のドルを持っていても、何かあったら凍結されてしまう。ドルを持つことはリスク』と捉えた。代わりの資産として選ばれたのが金だったのです
」(池水さん)

 その後も、中東情勢の悪化、さらに台湾有事の可能性など、地政学的リスクは増大している。また、今年後半には米国の大統領選挙が控えており、トランプ元大統領の再選が現実のものとなれば、さらなる混乱は必至。こうなってくると、問題は簡単に解決しそうにないため、今後も金価格の上昇は続く可能性が高そうだ。

 「金に興味があるけど、かなり高くなっているから買いづらい」と感じている人も多いかもしれないが、こうした見通しを踏まえると、まだまだ投資を検討する価値はある。

純金積立やETFなど、気軽に金を買う方法もあるので、注目してみてほしい。

 

★★

金価格の上昇の根本要因 金投資を新たに考え直してみてもいいかもです。

投資するならば、大手の田中貴金属の純金積立や三菱マテリアルなどがおすすめです。

自分は、パソコンで、売り買い簡単な三菱マテリアルが気にいっています。