【まとめ】
●巨大地震発生前の前駆活動
巨大地震発生前の前駆活動を東日本大震災と比較した。
巨大地震発生の発生13時間後に、長野県北部において発生したM6.2の地震に着目した研究が2021年に京都大学から公開された。
長野県北部地震は、巨大地震発生後の誘発地震だから、巨大地震の前震とは関係ないと思われるかもしれません。しかし、その研究概要を読むと、次のことがわかります。
「3/12長野県北部地震は、巨大地震の前駆活動と関連している」

さて、長野県北部地震の震源にも近い2024/1/1能登半島地震。
その発生前後一週間12/28-1/4の日本の地震活動。

能登半島周辺で活発な余震が続いていますが、その反対側の関東の南方沖でも微小地震がやや活発です。房総半島南東沖付近では、微小地震が一直線に並んでいます。

今後、定期的に、地震活動をモニタリングして、どの地域がさらに地震活動が活発化すると見極めたいと思います。

●2023/12/31のモニタリング続き
本サイトが予想する首都圏M8クラスの巨大地震の地震前兆のモニタリング

4種類の地震前兆。
第1項、第2項、第4項は変わらず。

第3項の首都圏VHF帯放送波の伝搬異常
東京スカイツリー送信静岡県西部受信のルートの24時間継続タイプの伝搬異常が継続中。155日間継続中。

ところが、
横浜市送信茨城県沿岸部受信のルートの伝搬異常。2023/9/9から24時間継続の伝搬異常が
12/29に正常に戻り、収束した。
伝搬異常期間は、111日だった。

2014/11/22:長野県北部震災地震:M6.7前、
一か月間24時間継続の伝搬異常が発生。
収束7日後にこの震災が発生した。

今回の111日間24時間継続の伝搬異常、全く初めての経験です。
上記経験則に従えば、茨城沖や房総沖で大きな地震が発生するのでしょうか。

【内容】
●巨大地震発生前の前駆活動
次の図を見てください。
https://bbs2.sekkaku.net/bbs/upfile/ikaseqa--1704305958-1234-691.jpg

左側は、東日本大震災前後2011/3/9-2011/4/8までの期間の地震活動を示しています。

311に東日本大震災が発生して、それに引き続く内陸断層での地震活動の活性化がみられます。3/12;長野県北部M6.7、3/12:秋田県沖M6.4、3/15:静岡県東部M6.4などです。

特に、巨大地震発生の発生13時間後に、長野県北部において発生したM6.2の地震に着目した研究が2021年に京都大学から公開されました。
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2021-04-19

巨大地震発生後の誘発地震だから、巨大地震の前震とは関係ないと思われるかもしれません。しかし、研究概要を読むと、次のように記されています。

「前震とみられる微小な地震活動の分布が、M6.2 (長野県北部地震)の
地震の震源付近から南西へ2km 程度の線状に延びて分布することが明らかになりました。この前震活動には、時間とともに南西側から次第に本震付近へと移動していく傾向が見られ、特に本震発生前の1 時間には、本震のごく近傍において顕著な活発化を示します。
このような前震活動の移動および活発化は、内陸断層の局所的なゆっくり滑りの可能性を示す重要な証拠であると私たちは考えています。」

つまり、3/12長野県北部地震は、巨大地震の前駆活動と関連しているということです、

右側は、2024/1/1能登半島地震前後一週間12/28-1/4の日本の地震活動です。
能登半島周辺で活発な余震が続いていますが、その反対側の関東の南方沖でも微小地震がやや活発です。
房総半島南東沖付近では、微小地震が一直線に並んでいます。

今後、定期的に、地震活動をモニタリングして、どの地域がさらに地震活動が活発化すると見極めたいと思います。