●新妻地質学研究所 月刊地震予報93)飛騨の地震M5.6・2017年7月の月刊地震予報→こちら
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2017年7月22日 発行

この報告では、2017年6月25日 長野県南部 M5.6 震度5強の地震を飛騨の連発地震として解析された。

1998/8/16:M5.6、2011/2/27:M5.5に次ぐ、三回目の今回の飛騨の連発地震M5.6として、捉えている。

「「これら3つのM5.5以上の飛騨地震では,
応力軸入替のないP軸方位は,フィリピン海プレートとアムールプレートの相対運動の方位および逆方位とほぼ合致している.
フィリピン海プレートは南部フォッサマグナを境界として日本列島中部に衝突している.
このプレート運動による歪の蓄積が破壊限界強度を越えて飛騨の地震が起こしている.」」(同上報告より引用)


上記1回目の1998/8/16:M5.6
地震発生前に、1995/1/17:阪神淡路大震災、1998/5/4:西南日本最大地震:石垣島東方沖地震M7.7が発生

上記2回めの2011/2/27:M5.5
この飛騨地震とともに前震を開始した東日本大震災が3月11日に本震に到った

今回3回目の2017/6/25:M5.6
沖縄トラフ最大地震2015年11月14日M7.1、2016年2月6日台湾南部地震M6.4、2016年4月16日熊本地震M7.3、
2016年10月21日鳥取県中部地震:M6.6の8ヶ月後に起こっている。


これらの解析から、新妻先生は、今後の予想として
2017年1-6月通期のの、地震活動の静穏化(嵐の前の静けさ現象)は続いており警戒が必要である。
「「最も警戒を要するのがフィリピン海プレート衝突・沈込域である.」」とされた。

フィリピン海プレート衝突域というのが、フィリピン海プレート上の伊豆半島や伊豆諸島が本州に衝突している地域:神奈川県西部です。
その意味でも、現在予測中の「「房総半島沖から伊豆諸島沖:M7クラスの地震(特に、伊豆大島近海大地震)」」が注目されます。

フィリピン海プレート沈込域には、南海トラフ、日向灘、南西諸島海溝がある。

本サイトで予想する
日向灘から薩南諸島方面、M7.6大地震も注目されます。

さらに、7/18にも報告した本サイト沖縄本島那覇市ラドンの5月のウルトラ異常。
南西諸島の今後の地震活動が注目されます。