●長野県南部地震と予想する福井県沖地震

1,長野県南部地震
最近94年間の長野県南部の地震活動を、図2017625の左に示しました。

http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/naganokennanbu625.jpg

1984/9/14:長野県西部地震:M6.8が最大の地震で、その後、
1993年、1994年にM5クラスの地震が発生したのみで、

本日のM5.7の地震が、長野県西部地震以降、最大クラスの地震だった。

非常に特徴的な地域で、1984年と本日のみが過去94年間で、地震活動が活発だった。


2,1984年長野県西部地震の前に発生した地震の連鎖
1948年福井地震以降の地震活動を図2017625の右に示した。

1948年、1961年、1969年の大地震と地震の連鎖があり、その後、1984年長野県西部地震が発生しています。

吉田明夫、青木元らの研究によれば、
1948年福井地震(M7.1)に始まって、1961年の北美濃地震(M7.0),1969年岐阜県中部地震(M6.6),
1984年長野県西部地震(M6.8)と続いた西北西―東南東方向の一連の地震活動(移動速度は数km/年)の
系列の中で起きたもので,

大阪から新潟に延びる新潟-神戸歪集中帯の活動とは別の
構造帯(第四紀火山が分布する地殻の弱帯)に関係した活動だったと考えられる

このように報告されています。


以上まとめますと、
長野県南部の地震活動は、非常に特徴的で、1984年長野県西部地震と本日のみが過去94年間で、地震活動が活発だった。

1948年福井地震(M7.1)、1961年の北美濃地震(M7.0),1969年岐阜県中部地震(M6.6), 1984年長野県西部地震(M6.8)と続いた地震は、
西北西―東南東方向の一連の地震活動(移動速度は数km/年)の系列の中で起きたもので,

大阪から新潟に延びる新潟-神戸歪集中帯の活動とは別の
構造帯(第四紀火山が分布する地殻の弱帯)に関係した活動だった

今後、推察されることは、
●福井から長野南部に続く第四紀火山が分布する地殻の弱帯で、地震が後続する
(予想する福井県沖地震:M7クラス大地震:)

●長野県南部で、再度、1984年M6.8の地震が発生する。

これらを今後も、モニタリングします。