香りの本棚10『ゼラニウムの文化誌』 | アロマティック・スローライフ

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久しぶりに「香りの本棚」ですニコニコ

 

 

『ゼラニウムの文化誌』(原書房)

 

図書館で見つけて、「ゼラニウム (*ペラルゴニウム) で1冊?!」と思わず手に取りました。

 

人に歴史あり、植物にも歴史あり!

 

特に第5章は精油を得る種についても少し出てきます。

 

 

作家マルセル・プルーストが書いた『失われた時を求めて』から生まれた

 

プルースト効果(香りが昔の記憶や感情を引き起こす)」は有名ですが、

 

 

プルーストが書いた別の物語では、お紅茶に浸したトーストを口にした途端、

 

ゼラニウムオレンジブロッサムの香りに襲われる(満たされる)という

 

共感覚」が出てくるそうです。

 

 

これはオレンジブロッサムではなくて、他の柑橘の花ですが、

柑橘類のお花って良い香りですよねラブラブ

 

 

舞台は寒い冬なのに、ゼラニウムやオレンジブロッサムと聞くと季節が一気に初夏へ。

 

主人公の中で温度も光も変化する様子が浮かびますね。

 

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*オレンジブロッサムはオレンジの花。ビターオレンジの花ではネロリと呼ばれるグリーノートがある甘い香り。

ちなみにゼラニウム精油の香りには心身のバランスをとる働き、ネロリの香りには抗不安作用がありますニコニコ

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他には、南アフリカ原産のゼラニウムが香料原料としてフランスに渡り、レユニオン島に渡り…、という歴史も登場。

 

 

『ゼラニウム文化誌」を読んでいたら、無性にゼラニウム精油を香りたくなりました。

 

京都府立図書館(京都市美術館側から)

 

 

*この本はタイトルは「ゼラニウム」ですが、書かれているのはペラルゴニウムについて。

 

アロマテラピーで使うゼラニウムも、植物学的にはゼラニウム属ではなく

 

ペラルゴニウム属」。

 

でもいまだにゼラニウムと呼ばれてしまう。

 

一般名はとてもややこしいことになっています悲しい

 

もうひとつだけ!

訳者 富原まさ江さんの「訳者あとがき」も素敵です飛び出すハート

 

もちろん『バラの文化誌』も。

 

 

 

昔、ハーブと精油の卸販売会社にいた頃は、

いろいろな種類のゼラニウムの苗を扱っていましたが、

 

この本を読んでいたら、またたくさん育ててみたくなりましたウインク

もう少し気温が落ち着いたら、苗を探してみようかな。

 

 

ゼラニウムなので文字色をピンクにしてみましたが、ちょっとチカチカしますね。すみませんあせる

 

↓購入の際は本屋さんで好みかどうか確認してみてくださいね

ゼラニウムの文化誌 (花と木の図書館)

 

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