本日午前中は 和精油講座認定講師対象の2回めの和精油講座研究科の研究会がありました。
テーマは「日本の柑橘類精油の光毒性について」
水蒸気蒸留法で得られたものはさておき、圧搾法で得られた柑橘類の精油は光毒性が気になりますね。
でもオレンジ・スイートのように、圧搾法でも光毒性を心配なく使えるものもあります。
では柑橘類の和精油は?
やはり同じ圧搾法でも
カボス精油(圧搾)のようにフロクマリン類が意外に多く含まれるものもあれば、
ユズ精油(圧搾)のように、フロクマリンフリーのベルガモット精油と比べても、フロクマリン類の含有量が少ないものも。
1つ1つ確認するしかないのですが、
大事なのは、怖がるのではなくて、どうしたら使えるか。
目安になるのは、ベルガモット精油です。
『精油の安全性ガイド』(フレグランスジャーナル社)では「0.4%濃度に希釈」とあります。
つまり、何か他のフロクマリン類を含まない精油とブレンドして、ベルガモット精油の濃度が0.4%以下になるようにすれば良い、ということに。
全部書いていると、きっとお腹いっぱいになると思いますので
興味がある方は、研究会でも紹介した3つの資料をぜひチェックしてみてください!
『精油の安全性ガイド』は「光毒性」という項目があります。
「精油中のフロクマリン分析」はこの名前で検索すると誰でも論文を読むことができます
そして、もう一つ取り上げたのは「リモネン」。
リモネンも紫外線を浴びると、活性酸素を産出することで光毒性を示すとする報告が見受けられるのと、
リモネンは酸化しやすくて、酸化したものは皮膚の炎症を起こしやすくトラブルの元になるので、
特にリモネンを豊富に含む柑橘類精油は「新鮮であること」にも注意することが大切ですね
以上、諸々を考えると顔のスキンケアは迷うところですが、
ボディケアであれば、光毒性とリモネンの酸化の2点に気をつければ、問題なく使えると考えています。
(ベルガプテン類の量は抽出部位、製造方法、収穫時期、収穫地によっても変動します。使う精油のメーカーに確認してください)
なんといっても、柑橘類精油の親しみのある爽やかな香りは魅力的ですよね
前回のテーマはは和精油を使った「災害時のアロマテラピー」でした。
さて、3回目のテーマは何になるでしょうか。楽しみです。
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健康のこと研究所 midi クラススケジュール
●和精油と日本の植物油脂講座 アドバンスクラス(全1回 3時間)
京都:5月5日(日)10時〜16時 〆切:5/4(土)
●和精油と日本の植物油脂講座 ベーシッククラス オンラインクラス 6月期
・火曜クラス(全3回)6月4日、11日、18日 10時〜13時 残席1 〆切:5/28(火)もしくは満席になり次第
・日曜クラス(全3回)6月9日、16日、23日 10時〜13時 〆切:6/2(日)もしくは満席になり次第
*両クラスともに3回目のみ9時〜13時
金沢:5月29日(水)9時30分〜16時30分 〆切:5/22(水)
京都:6月22日(土)10時10分〜17時10分 〆切:6/11(火)
東京:6月29日(土)10時10分〜17時10分 〆切:6/25(火)
東京 6月28日(金)12時40分〜13時40分
京都 6月20日(木)12時40分〜13時40分
東京 6月28日(金)14時〜15時30分
京都 6月20日(木)14時〜15時30分
*お知らせ
5月は現在開講が決まっている和精油講座、カラダのことクラス、ハンドトリートメントクラス(金沢)を除き
全てのクラスはお休みをいただきます。*オーダーメイドレッスン(プライベートクラス)を含む
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丸善ジュンク堂さん→honto