今年も水尾のフジバカマ鑑賞会にお邪魔しました。
水尾はユズ栽培発祥の地とされ、今でも実生ユズが多く残り、栽培も盛ん。
深みがあって長く続く香りは格別。
今はまだ青い
さて、フジバカマ。
今夏の暑さは管理が大変だったそうですが、想像以上に見事に咲いていました。
そして今年は第2会場(第2畑)もできていました!
水尾のフジバカマは原種(Eupatorium japonicum)。準絶滅危惧種ということもあり、大切に育てられています。
ちなみに園芸店で販売されているものは通常は、サワヒヨドリとの交配種とのこと。交雑しやすいのも特徴。
またサケバヒヨドリと間違えられることも。
フジバカマは、その葉を乾燥させる過程でできるクマリンによって桜餅の葉と同じような心地よい香りになるため、平安貴族にも好まれ、今でも匂い袋が作られていて、この時期は御所でも咲いています。
ただ、私は花の香りもとても好き。
ほのかで繊細。
例えるなら…「お米のとぎ汁」
これでは良いイメージが湧きませんが、ぜひ香ってみてほしいです。
以前、花の精油を香ったことがありますが、生花とは全く違う香りでした。
水尾の鑑賞会は終了しましたが、畑の外からなら見学することができます。
10月13日(金)〜16日(月)には、
革堂行願寺と下御霊神社を中心に、寺町通周辺で「藤袴祭」も開催されます。
それにしても個性的な花ですね
以前取材をさせていただいた時にフジバカマを分けていただいて乾燥葉を蒸留したことがあります。
芳香蒸留水はとっても素敵な香りで、スキンケアに使うとしっとり。
化粧品原料名のリストには掲載がなくて、厳密には化粧品にするのは難しいと思いますが、
勿体ないなと思うほど香りも使い心地も良かったです。
井上先生の『サイエンスの目で見るハーブウォーターの世界』によると
次のような働きがあるそうです
鎮痙と鎮静効果
乾燥による皮膚のかゆみ止め
強い抗菌効果
フジバカマよりも飛来するアサギマダラを楽しみに来られる方が多いのですが、この日は風が強くて見かけませんでした。
写真は過去のもの
JR「保津峡」駅から地域のバスで10分
_____
▶︎10月期のクラススケジュール
●「和精油と日本の植物油脂講座 ベーシッククラス」東京クラス
●2023年「カラダのことクラス」毎月第1月曜日 次回11月6日「泌尿器系」
●「ハンドトリートメントクラス」東京クラス(11月26日)
こちらからも 紀伊國屋書店さん→kinokuniya
丸善ジュンク堂さん→honto