こんにちは。

「長寿と超健康の専門家」益子竜弥です。

 

ナチュラルハイジーンの続きです。

 

G. 加熱について

 

果物と野菜には消化酵素などの酵素が含まれております。

これらは消化吸収に役立つなど体にとって良い作用をします。

 

ここで1つ大きな問題があります。

 

酵素の大部分は酵素の種類にもよりますが、6070度で失活し、その機能を失うということです。

4050度代で機能を失う酵素もあります。

 

これはなぜかというと、酵素は主にタンパク質からできていますが、加熱するとこのタンパク質の3次元立体構造が壊れて歪んだ形に変形してしまい、これらの酵素がくっつく受容体といわれる部分に結合できなくなります。

 

結合できなくなると効果がかなり落ちる、あるいは全くなくなり、これを失活といいます。

 

この加熱が問題となる瞬間、それが料理です。

 

われわれ日本人は野菜でも熱を加えることが多い民族と言われていますが、加熱の際に多くの酵素が失活している可能性があります。

 

せっかく野菜などを食べても失活し活性を失っていたのでは宝の持ち腐れです。

 

考えてみると、野菜に熱を加えて食べている動物の種族は「ヒト」だけです。

「ヒト」の歴史は15億年といわれていますが、「ヒト」が火を発見したのはわずか50万年前であり、加熱調理した食べ物が食事の大部分を占めるようになったのはわずか数千年前のことだそうです。