こんにちは。
「健康の専門家」益子竜弥です。
それではこれからは『健康管理ピラミッド』の土台の「①生理的な食生活」についての説明です。
まずは「最新の栄養学」をご説明します。
栄養学は以前からあったものでありますが、実は、近年、目覚ましく進歩し、新発見が続いています。
具体的な発見の1つは、きちんとした栄養を摂ることによって人間の免疫機能を増強させ、病気から身を守ることが可能な事です。
僕が知る限り、このことを知る医者は残念ながら少ないのが現状です・・・
もう1つの画期的な進歩はファイトケミカルの発見です。
さらに、最近の分子生物学の進歩や大規模な疫学調査から、以前は概念的に信じられてきたことが実際に正しかったことが次々と学術的に証明されてきています。
具体的には「ナチュラルハイジーン」の考え方と世界の長寿地域の食生活がかなり一致することがわかってきました。
1つめの免疫機能についての説明です。
まず免疫とはウイルスや細菌などの病原菌による感染症に抵抗するものですが、最近の研究ではがんにも対処していることが明らかになりました。
具体的には、異常細胞が、がんや腫瘍になってしまう前にこれらを攻撃し排除していること、がんや腫瘍となってしまった後にもこれらを攻撃し、破壊していることがわかってきました。
免疫機能が低下する理由の1つがファイトケミカルの不足です。
野菜を豊富に摂取している民族ほどがんの罹患率が低く、長寿民族も野菜の摂取が多い食生活をしています。
沖縄が長寿である理由は、以前は豚肉の効果と考えられていましたが、現在では野菜の摂取が多いことが原因であることがわかりました(『The Okinawa
Program』 Clarkson Potter
Publisher, New York, 2001)。